
仕事は楽しそうに、仕事をつらぬけ!
ここでは、佐久間宣行さんがおこなっている2つの仕事術をまとめてみました。
1つは楽しそうを最強にアピールする、もう1つはリーダーは誰よりも本気で働けです。
楽しそうに自分をつらぬけの一番のポイントは、実際は楽しくなくてもかまいません。楽しそうにすることです。
笑顔でも大きな声でも、リアクションでもかまわないので、とにかく楽しそうに働くことが大切なんです。
例えるなら信長に気にいられるために秀吉が嬉しそうに働く姿です。
楽しそうに仕事をしていると、この仕事がやりたかったという思いが、周りにつたわります。またチャンスをくれた上司に対して感謝を伝えるアピールにもなります。
楽しそうに仕事をしていると、潤滑液のように、あとからほかの仕事が舞い込んだり、仕事が円滑に行いやすくなったりと効果を発揮するはずです。
そもそも組織で働く以上、不機嫌でいるメリットは一つもありません。

佐久間宣行さんは村上龍さんのテニスボーイの憂鬱のなかで、他人に対して出来ることは、きらきらと輝いている自分を見せることだけだと書いています。
佐久間宣行さん自身も20代の下っ端の時も、中堅になってからも、フリーランスになってからも楽しそうに働く姿をだいじにされています。
これは、どんなに偉くなってもかわりません。
組織で働く上で大切な事は、リーダーは誰よりも楽しそうに働くことです。
死んだ目をした上司のしたで働くことこそ、しんどい職場はありません。
この2つのエピソードで、共通するのは、ほかの人に背中を見せることです。
また楽しくなくても、楽しそうという態度を見せることが大切です。
あなたの背中は輝いていますか?
まずは、楽しそうに仕事することで、あなたの背中でアピール
成果を出してこそ、仕事

ここで注目したのは、企画書と企画書を作った後の話です。佐久間さんはテレビ局で勤めていたので企画書を考えることから仕事がはじまります。
どの業界でもそうですが、企画書は自分の頭からひねり出して提出さえすれば、あとは上司が決めるもの。あなたの責任はない、関係ない。仕事はおしまい。
そんな風におもっていませんか?佐久間さんが考える企画書は、まったく違います。
企画書は、だすものではなく、採用されてからがスタートと考えています。つまり、佐久間さんにとって企画書を考えることは、ゴールではありません。

そして企画書を考えているのは、あなただけではありません。
かずあるライバルがたくさんいるなかで、どんなふうにすれば通りやすいのか?考える必要があります。
佐久間さんは、入社3年目で誰がその企画書を読み、その人はどんな企画を求めているのか?、そして番組制作にあたる視聴率が取れるか?、それを数字やロジックで考えながら会社にとってのメリットを考えていました。
そのために過去の採用された企画書を研究して、通りやすい企画書の書き方を考えました。
この状態だけでもたいへんなのに、会社やスポンサーが求めているモノのなかで、自分らしさを考えています。
組織と自分らしさの両立、これはやる気のあるサラリーマンが陥りやすい罠でもあります。
佐久間宣行さんは、企画書をとおしたいなら、組織の中を説得するだけの材料を集め、ロジックを組み立て、自分のおもしろいに説得力を持たせることが大切だといっています。
あたり前ですが、どの仕事にも企画書があるとは限りません。
ただ企画書がなくても、仕事をするにあたって必要な業務で核となる仕事はありませんか?飲食業であれば新メニュー、仕入れかもしれません。学校の先生であれば、授業で使う問題があります。
ほかの人がしていることが作業であっても、変化をつけることは可能です。
若いころの佐久間さんは企画書は一世一代の告白で渡すラブレターのように何度も書き直したそうです。
具体的な方法については本書でも紹介されているので、ぜひよんでみてください。

企画がとおったあとは、自分がしたいことをするために必要なことはなんでしょうか?
それは儲かる匂いと成長の匂い、そして続ける理由が必要と言っています。
テレビ業界でいうと打ち切りがあります。
たとえば、あちこちオードリーという番組を担当した時の事です。視聴率はありましたがシンプルな番組。こういう番組はテレビ局としては終わらせやすい番組です。
そのため、コロナかに、はいったタイミングでオンライン配信をして売り上げをあげて会社に貢献する。

どの仕事にも、稼がなくてもよい仕事なんてありません。
会社に貢献する、そのうえでアピールしてこそ、続ける理由になります。
仕事は所詮、仕事でしかない

3つめは、もしかしたら、これが一番大切な事です。
それは、仕事は所詮、仕事でしかないとうことです。

佐久間さんは、メンタルマネジメントの重要性について、しっかりと語っています。
心を壊してまでやるべきしごとなんてどこにもない。

どんなしごとでも、心を差し出す価値はない。だって仕事なんて、たかが仕事なのだから。
こんな風に仕事について割り切ることが非常に大切だと考えています。
佐久間さん自身は、メンタルマネジメントとして、もうだめだと思ったときには、考えるのやめて、その日の予定をなくして銭湯に行き、お風呂とサウナに入ってマッサージを受けて、ビールを飲んで寝る。

こんな風にリラックスしているそうです。
本書にも書いてありましたが、長期的に苦しむ仕事仲間をみてきたと書いてありました。
一生懸命になりすぎる、私たちは仕事と自分との距離を見失ってしまうのかもしれません。
たかが仕事、嫌な事があったら逃げてもいいです。

サラリーマン投資家のぐりっと目線
ではいつものように、サラリーマン投資家でもあるぐりっとの目線です。
ずるさという言葉には、ネガティブなイメージがあります。

ただ本書を読んでいくなかで、ずるいと感じることは一度もありませんでした。
むしろ、サラリーマンなのにコストや相手のメンツなどを考えながら仕事をして、自分のやりたいことをする。
そして結果をだしていく姿に感動すら覚えた読者も多いと思います。
そんな佐久間さんが考えるずるさとは、私たちが日常で他人を陥れるようなずるさではなく、要領よく仕事をするには、コツがあって、それを身につける必要があると伝えたいのではと感じました。
手を抜くのではなく、時には頭を下げて、相手のメンツを守りながら自分の仕事を遂行する。
僕らが目指す最高にかっこいいサラリーマンの姿だと思いました。
ただ、ここで1つ疑問に思ったのは、これは要領がいい、頭がいいという理由だけで、こんなふうに上手に世渡りができるのでしょうか?

おそらく、そうではないはずです。
そこには、面白いものを届けたいという強力な動機があったはずです。
そのためには自分のやりたい事や、やれることは全力で行う。本書からは、そんなことが読みとれました。
天才にはなれない普通の私たちですが、ここだけは誰でもマネができるのではないでしょうか?
あなたはどんな仕事に、そしてどんな動機があれば全力で頑張れるかをかんがえてみましょう。
もし悩むなら、この本を手にとってみてください。
またあなたにとっての強力な動機があれば、コメント欄でおしえてくれたらうれしいです。
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