紹介する本:チャールズ・エリスのインデクス投資入門
・ジャンル:インデックス投資
・著者:チャールズ・エリス
・出版社:日本経済新聞出版社
・出版日:2014年7月20日
・定価:定価1400円+税
書いた人:チャールズ・エリス
著者:Charles D. Ellis
1937年生まれ。イェール大学卒業後、ハーバード・ビジネス・スクールで最優秀のMBA、ニューヨーク大学でPh.D.取得。ロックフェラー基金、ドナルドソン・ラフキン・ジェンレットを経て、1972年グリニッジ・アソシエイツを設立。以後、30年にわたり代表パートナーとして、投資顧問会社や投資銀行などの経営・マーケティング戦略に関する調査、コンサルティングに腕を振るう。2001年6月代表パートナーを退任。現在、ホワイトヘッド財団理事長。この間、イェール大学財団基金投資委員会委員長、米国公認証券アナリスト協会会長、バンガード取締役などを歴任。著書に『キャピタル』『チャールズ・エリスが選ぶ「投資の名言」』『イノベーターは死なず』『ゴールドマン・サックス(上・下)』、共著に『投資の大原則』がある。(日本経済新聞参照)

チャールズ・エリスの代表作である敗者のゲームは名著といわれているね。
テニスは、相手に取れないボールを打ち続けて相手がボールを打ち返せなくなると得点が入るゲームだ。
プロとアマチュアではルールは同じだが得点を獲得する方法が異なる。
プロは相手が取れないボールを相手陣に打ち込み得点を得るが、アマチュアでは相手がミスをすることで得点を得ることが多い。
つまり、アマチュアは自分がミスをしない事が大切なゲームといえる。
投資とテニスは似ている。
個人投資家は、インデックス投資を通じて大きな選択を行わず、最後まで市場に立ち続けることが大切だ。
市場を打ち負かして勝者になる必要はない。
ミスをせずに負けない事、敗者にならないことが勝者になるゲームだ。



チャールズエリスの本は敗者のゲームの方が有名だね。
『 お金持ちになれる人、なれない人 』はどんな本?
投資レベル:★★★(投資経験あり) 内容:★★★(豊富)
わかりやすさ:★★(わかりにくい) おすすめ:★★(万人向け)
本書は一言で説明するとインデックス投資を推奨する本です。
少し読みにくいと感じたのは投資の世界の歴史的な背景を説明している点です。
ストーリーを知ったうえでインデックス投資をを理解したい意味ではおすすめですが、殆どの人はそこまでもとめていないのではない。
内容だけ知りたい人には不向き、初心者向けではなく中級者以上を対象としている。
本書を読んだ要約
インデックス投資を勧める10の理由
・世界の経済市場は劇的に変化した
・インデックス投資の成績をアクティブ運用に勝つ
・手数料が安い
・運用で最も重要な意思決定に集中できる
・税金が安い
・売買コストが安い
・リスク管理に役立つ
・ファンドマネジャー選択のリスクを避けられる
・ミスターマーケットに惑われない
・時間を有効に使える
2章の冒頭のタイトルだけを列挙しました。
タイトルだけ読むだけでほとんどの人が理解できるはずです。
『サラリーマン投資家ぐりっと』目線でポイント解説!
投資とサラリーマンの共通点①不完全な世の中で答えを出す
『インデックス投資は正しい。アクティブファンドは手数料が高く勝ち続けることは難しい。』
今ではそれが常識であり反対する人はいないでしょう。
しかしチャールズ・エリスがこの本を書いた時代は違いました。
ファンドマネジャーたちは自分たちの優位性について、正しい・間違っている、投資の正解について論争を続けていましたた。
現代に生きる私たちはインデックス投資が正しいと認識している。
この話を聞いて、サラリーマンと共通点を見つけました。
それは『不完全な世の中で答えを出す』ということです。
上司が○○をしろ!というと、蛇の道であろうと従うのがサラリーマン。
その中で正しい自己決定ができる人が生き残っていくことができると思います。
投資スタイルとサラリーマンの共通点②市場から退場しない
インデックス投資は暴落時であっても市場から退場しない、暴落時をチャンスととらえて行動する。
そして失敗しない事が大切です。
サラリーマンは労働という自己資本を提供している。
常に社会から退場せずに失敗しない程度に活躍する。
サラリーマンとしてうまく世渡りできる人は、投資の世界でも生きていけるかもしれません。
まとめ
・インデックス投資の歴史や10の優位性について説明している
・チャールズエリスの敗者のゲームと並ぶ名書である
・インデックス投資の歴史から学ぶサラリーマンの共通点は、不確実な情報社会でも正しい選択を行えるか?
・インデックス投資の投資とサラリーマン人生の共通点は退場しない事



幅広い本を読んで視点を増やしつつ、投資だけでなくサラリーマンとして応用していこう
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