安藤 広大さんが書いたリーダーの仮面、「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法という本を紹介します。
Youtube版:【名著/人気/マネジメント】リーダーの仮面~サラリーマンは必ず仮面をかぶってください!!~を解説!数値化の鬼/安藤広大

時間がない人はYoutube版もよろしくお願いします。
チャンネル登録をお願いします。
著者紹介:安藤広大(あんどう こうだい)


安藤広大さんは株式会社識学の代表取締役社長であり、識学を広めるために会社を作った人です。
2019年の新規上場のうちに7社が識学を導入しています。
表紙や目次をよく見る癖があります。
この本の表紙には安藤広大さんの説明に株式会社識学とか、代表取締役とか書いていないんです。
ただ識学、安藤広大とだけ書いています。


そして安藤広大さんはこの本の他にも数値化の鬼、仕事ができる人に共通する、たった1つの思考法という本も書いてます。
数値化の鬼の方にも識学、安藤広大。識学に思い入れがあるのがわかります。
表紙の絵は仮面のようにデザインされていて、シンプルかつ、おしゃれですね。
このあたりに、こだわりを感じました。
人気ブログランキング
リーダーの仮面をこんな人におすすめしたい
この本は、若手リーダーが初めてマネジメントのノウハウを伝えるものであり、初めて部下やスタッフを持つような人、いわゆる『中間管理職』に向けて書かれています。
安東広大さんいわく、リーダーは5つのポイントしか、しなくてもよい。
それ以外の面倒見のよい、カリスマ性、人間的な魅力はいらないといっています。
つまり本書の仮面をかぶるとは、5つのポイントだけをみて他の事を考えないでよいと言っています。
この5つは、ルール、位置、利益、結果、成長の5つです。



今回の動画では5つのルールを説明したいのですが、今回は、わたしの心に刺さったところを解説させてください。


リーダー仮面をかぶるとは?
先ほども言ったとおり、よいリーダーになるための仮面をかぶるとは、ルール、位置、利益、結果、成長の5つのポイントをしっかりと理解していることです。
簡単に1つずつを説明します。
ルールとは、場の空気ではなく、言語化できていること、
位置とは、いわゆる上下関係の立場のコミュニケーションがとれていること、
利益とは、人間的な魅力ではなく、利益の有無で人を動かしてること。
結果とは過程ではなく結果だけをみていること。
成長とは、目の前の成果ではなく、未来の成長を考えていることです。
ルールと位置については、あとで詳しく説明しますが、それ以外も気になった場合は、ぜひ本書をとってみてください。
自分はプレーヤーとして生きていくと思っている人
出世には興味がありませんと初めから宣言する若い人が、必ずいます。
残念ですがプレーヤーとしては30代がピークでとしを取ると落ちていきます。
とくに結婚して子どもや親の老後の事を考えながら、20代、30代の伸びていく若手と同じ、もしくはそれ以上のパフォーマンスを上げ続けることの大変さを、想像していない人が多いのではないでしょうか。
そうなる方が、会社にいることが苦痛になったり、若い社員からバカにされたりします。
このように逆に出世しないことが、辛くなる未来にも目をむけるべきです。
自分にはリーダーのセンスがないと思っている人


そんな事を思っている人もいるかもしれません。
いわゆるクラスで学級委員をするタイプ、クラスで一人か二人はいたかもしれません。
そんな人材にならなくても、いいリーダーになれます。
安藤広大さんは、さきほど説明した5つを守るだけでいいと言っています。
私はメンタルが弱いので、部下に陰口を言われるのが嫌と思っている人


そんな人もいると思います。
そんな人でもリーダーという仮面をかぶれば大丈夫です。
あるがままに生きたい、仮面をかぶることが嫌だと思う人もいるかもしれません。
実は誰もが普段から仮面をかぶっています。
会社では会社員、家では父親、お店にいくとお客さん、このように場面が変わると様々な仮面をかぶっています。
そのため、会社にいくとリーダーの仮面をかぶることで、仮面があなたを守ってくれます。
いろいろな人から人格否定されてもあなたを守ってくれます。
いちいち落ち込む必要すらありません。
だから安心してください。
メンタルが弱くても、よいリーダーになれます。
大丈夫です。
ルールの思考法について


会社でマネジメントにはルールが非常に大切です。
ルールを守ると聞いて監獄に閉じ込められたイメージ、ワンピースのインペルダウンを考える人もいると思います。
実は、ルールがあるほうが動きやすい場合があります。
例えばなんでもいいので夏休みの思い出を書いてください。
興味があるものを自由研究してくださいといわれるより、夏休みで勉強した内容を書きだして提出してください。カブトムシの生態について研究してくださいなど具体的な指示があった方がストレスを感じにくくありませんか?


これがルールを決めるということです。
ただし運営上、ルールを守らせることが、リーダーの役割です。
途中入職で入った人に対して、前の会社の方法で時間管理をしていたとします。
この例外を作ってしまうと組織が非常に脆くなってしまいます。
急いでいたから赤信号でも走っていいなど、そんな例外が存在すると社会がダメになるように、会社でも例外を作らずにルールを管理する必要があります。
リーダーはその社内ルールを周知させる必要があります。
ここでリーダーは、個人的な感情ではなく、組織の仮面をかぶりルールを守らせないといけないと認識してもらいましょう。
行動ルール、姿勢ルール


行動ルールは1日10件営業する、会社に一千万円の利益をもたらすなどです。
会社の設定した目標と連動したルールです。
姿勢ルールとは、できる、できないが存在しない、姿勢が問われるルールの事を呼んでいます。
あいさつしましょう、会議におくれずに参加しましょう、やろうと思えばだれもが守れることができるものです。
姿勢ルールを守ることはリーダーとしての初歩です。
これができないとリーダーの資格がありません。
某会社(勤務先)はマニュアルだらけ


私の会社では社内、部内マニュアルがしっかりしているほうだと思います。
そのため社員は、久しぶりの業務、困ったときには、マニュアルをみることが、習慣になっています。
ただ姿勢ルールというものは存在しません。
以前に勤めていた会社は、すれ違いには挨拶をすることが決まっていたのですが、いまの会社には、無言で立ち去る社員もいます。
社会性はいったんおいておくと、社内マニュアルに書いて無ければ、どちらのほうが正しいと判断することができません。
こういう細かいところも姿勢ルールとしてあった方がよいのかもしれませんね。
位置の中で会社のピラミッド構造、部下とのホウレンソウ
今の世の中はリモートワーク、フリーランスのような会社でピラミッド構造になっていない会社も存在するかもしれません。
しかし多くの会社は組織構造上、ピラミッド構造になっています。
そんなピラミッド構造で勤めている人、新社会人、学生の中には、ピラミッド構造が嫌い、そんな風に思っている人が多いでしょう。
ただ著者は、識学ではピラミッド構造が最適であり、最速であると考えています。
あなたがリーダーになった場合、社員と同じ目線ではなく、全体がみえてきます。
逆に言うと社長、部長、課長、主任、役職によって見えてくる景色があります。
社員と同じ目線、同じことを考えてはいけません。
リーダーは、常に未来をみることが大切です。
ホウレンソウ


ホウレンソウとは、知ってのとおり、報告、連絡、相談です。
昨今、ホウレンソウは不要で、部下たちが自主的に行動する事がよいとされています。


しかしその方法では【成長する人はどんどん成長して、駄目な人はずっとダメになるまで放置される構造になります。
そのため、結果がでない部下にはホウレンソウによる回数を増やすという方法を取ります。
機械的に報告する、機械的に連絡する。
そして結果がでてくると徐々に回数を減らしていくのが良いと思います。
報告・連絡の方法は、上司の方から行うのではなく、部下から定期的に1日3回報告するというルールを作るなど、淡々と行っていくべきです。
結果、部下から行うことで、上司は時間が短縮されて、部下も締め切りを意識することができます。


ホウレンソウの相談は他の2つとは別物
報告、連絡と相談は同じように考えている人がいますが、実は、まったくの別物です。
部下からの相談はどんな内容をするかというと、1つめは部下の権限では決められない事、2つめは部下が自分で決めていい範囲なのか迷う時です。


たとえば1つめの部下の権限では決められない事とは、家電量販店でお客さんから予算以上の値切り相談があった場合を想像するとわかりやすいでしょう。
また2つめの部下が自分で決めてよい範囲か迷う事とは、例えばお客さんのクレーム対応に上司を出せと言われたとします。
そんなときに上司を動かす権限があるのか迷うことになります。
相談をうけた上司は、そこで自分が出るか、自分の上司を出すべきか判断をします。
逆にいうと部下で決められる内容は相談に乗ってはいけません。
たとえば、どういった提案をすればよいでしょうか?そんな相談があった場合です。
上司が、こうすればよいのでは?といった場合は、上司の言うとおりに提案する事に切り替わってしまいます。
リーダーや上司はあなたが決めることだから、あなたがお客さんに一番いいと思う提案してください。と突き返してください。


必要以上に相談に乗ることは、部下の責任を狭くして、言い訳できる環境を作ることになります。
サラリーマン投資家のぐりっとの目線


まず安藤広大さんのマネジメント力は、実績からすると誰も否定することができません。
マネジメントの極致、マネジメントを極めた人です。
まったく偶然ですが、前回の動画は、前田鎌利さんの課長2.0を紹介しました。




おもしろい事に共通点はたくさんありますが、基本的な考え方は、真逆です。
前田鎌利さんは社員を家族、想いを大切にする人、安藤広大さんは人間性なんて必要ない、人は機能と断言するタイプです。
私の2つの動画をみて、マネジメントについて読み比べてみても勉強になると思います。
リーダーの仮面で書いてある内容は、業績や拡大路線の業界、ベンチャー企業であれば識学を導入すると大きな成果を生む可能性が高いと思いました。
逆にいうと識学はある程度の設備、優秀な人材が揃うところでないと機能しない可能性があります。
しかし日陰産業、個人経営でこの考えを導入すると、ただでさえ人材不足に加えて居心地の悪さを感じてしまい、地獄のような会社になるかもしれません。
おそらく人は離れていき、さらに人材不足に陥る可能性があります。
これをみている人がどの会社に所属して、どの立場にいるのかを見極めて会社にあったマネジメントをしていくことが必要と思われます。
ただ、どんな会社であっても必要な知識もたくさん書いてあるので、ぜひ本書を読んでみてください。


応援よろしくお願いします。
にほんブログ村
コメント