日本で暮らしているので、日本円だけで資産を考えていませんか。
日本の経済における円相場は日々変動していますね。
もし5年前にドルベースの資産を持っていた場合、今日の円価値は大幅に減っていることをご存知でしょうか。
この記事では 具体的な例を挙げながら解説したことで、円預金だけでなく投資を行う必要性を理解することができます。
☑ 円安の現状と影響:もし5年前に100万円を持っていたらどうなった?
現在、1ドルが約150円に迫っている状況です。
もし5年前に100万円をドルで持っていたら、その価値は今日どう変わっているのでしょうか?
5年前、100万円をドル(112.68ドル、2018.1.1)に交換した場合、当時の為替レートで約8,875ドルに相当します。
しかし、現在の為替レート(149.65ドル、2023.10.18)で考えると、その8,875ドルは約1,328,097円に相当します。つまり、5年前の100万円をドルで保持していた場合、資産の価値が約328,097円も増加していることになります。
しかし、5年前より資産を減らしているひとも少なくありません。
これは円安の影響を受けてだけではなく、自分が思っている以上に貧乏になっていることを自覚するべきです。資産の状況を確認し、適切な対策を講じる必要がありますね。
☑円預金の課題と現実:円預金では複利を味方にできない
日本の銀行にお金を預けることは安全で信頼性がありますが、問題は金利がほとんどゼロに近いことです。
銀行の金利はわずか0.001%で、例えば100万円を預けても年間100円しか利子がつかないのが実情です。
さらに、円安の影響により、実際の資産価値が減少していることにも留意が必要です。
具体的に言うと、100万円を預けて1年間放置しておくと、年末には100円しか利子がつかないばかりか、ドルベースでの資産価値も下がってしまうかもしれません。
例えば、1年前に1ドルが112円で交換できたと考えると、100万円は約8,929ドルに相当します。しかし、現在の為替レートで約6,682ドル前後になってしまっています。つまり、資産は約25%も減少していることになります。
2018年に100万円を持っていたら、ドルベースで考えると25%の価値が失われていた
☑2018年と比べると円の価値が25%下がってしまった
☑2018年にドル資産で保有していると円資産が増えていた
☑日本で住む私たちが資産を守るための対策
☑円預金以外の資産への分散しよう
資産を守るために、最も有効な手段は円預金以外の資産を持つことです。
これは円安の影響から資産を守る手段の一つであり、為替の変動に強い特長を持っています。
このような分散戦略を取ることで、リスクを軽減し、資産の価値を守ることができます。
外貨預金はリスクが高いのでおすすめはしません。外貨建て保険は論外です。
できれば外貨建てMMFかFX(レバレッジなし)のほうが安全でしょう。
☑お金を眠らせないで お金に働いてもらう
為替に慣れていない、よくわからないひとであれば、インデックス運用投資信託はおすすめです。
これは信託報酬料が発生しますが、日本円を利用して海外の資産を買うことができます。
ETF(上場投資信託)という方法もありますが、少額で分散できるメリットや手数料の安さを考えると投資信託のほうがメリットが大きいでしょう。
そのほかにも株式、債券、不動産など、多様な資産クラスに分散投資することで、資産の成長を目指すことができます。
いずれにしても円預金は安定資産という神話はすでに過去の話と認識するべきでしょう。
☑まとめ
- 円安の現状と影響
- 現在、1ドルは約150円。
- 5年前に100万円をドルに交換した場合、その価値は現在大幅に増加している。
- 円安の影響を受けて、資産価値が減少する可能性も。
- 円預金の課題と現実
- 日本の銀行の金利はほぼゼロ。
- 例えば100万円を預けても年間100円しか利子がつかない。
- 円安の影響により、資産価値が減少している。
- 2018年に100万円を持っていた場合の損失
- 100万円を1年間預けていた場合、資産価値がドルベースで25%減少。
- 日本で暮らすための対策
- 資産を円預金以外の資産に分散する。
- インデックス運用投資信託やETFを検討。
- 株式、債券、不動産など、多様な資産クラスに分散投資。
- 円預金は安定資産という神話は過去のものと認識すべき。
今回の比較は5年前のデータを基に行いましたが、外国為替相場は常に変動しています。
どの部分を強調するかによって結論が変わりますので、為替相場や市場指数はあくまで参考程度に考えてくださいね。
しかし、資産分散はリスク管理の重要な手段の一つであることは覚えておいてください。
日本で生きる私たちは為替や投資などの金融リテラシーの向上は不可欠です。
今後も当ブログではサラリーマンの皆様に有益な情報を提供していきますので、他の記事もぜひご参考にしていただければ幸いです。
それでは、お役立ち情報が盛りだくさんの当ブログを引き続きご愛顧いただき、ありがとうございます。
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