このブログでは、サラリーマン世代におすすめする株を紹介しています。
ただし、いつ株が上がるかという質問には答えることができません。
この記事では市場のタイミングをはかることは誰にもできないことを、わかりやすくグラフを通じて紹介します。
市場のタイミングは計ることができるのか
市場のタイミングを計ることは、最重要ポイントです。
一般的なアプローチは、価格が低い時に購入し、価格が高い時に売却することです。
しかし、市場のタイミングは実際には難しいことが多いです。
多くの投資家は、市場が上昇し始める前に売却してしまい、潜在的な利益を見逃すことがあります。
逆に、市場が不安定なときに投資を始めることにためらいを感じることもあります。
実際の成功を収めるためには、高値や安値にこだわらず、長期的な視点で投資を続けることが重要です。
理論はわかるが、実践は難しいと感じるひと多いはずです。
市場のタイミングを計ることの落とし穴
ほんの数日でも市場のタイミングを誤ると、投資家のリターンに大きな影響を与える可能性があります。
以下のシナリオでは、 2003 年 1 月 1 日から 2022 年 12 月 30 日までのS&P 500への 10,000 ドルの投資の総収益を比較しています。
具体的には市場で最高の日を逃した場合に年間収益がどう変わるかまとめています。
S&P 500 最終ポートフォリオ価値に 10,000 ドルを投資 | 年間収益 (2003 ~ 2022 年) | |
---|---|---|
毎日、投資した | 64,844ドル | +9.8% |
最高の 10 日間を逃した | 29,708ドル | +5.6% |
最高の 20 日を逃した | 17,826ドル | +2.9% |
ベスト 30 日を逃した | $11,701 | +0.8% |
ベスト 40 日を逃した | $8,048 | -1.1% |
ベスト 50 日を逃した | 5,746ドル | -2.7% |
最高の 60 日を逃した | 4,205ドル | -2.7% |
上の表からわかるように、投資家が毎日、全額で投資した場合、元の投資額は6 倍以上に増加しました。
投資家が単に市場で最高の 10 日を逃した場合、最終ポートフォリオの価値の 50% 以上を失ったことになります。投資家のポートフォリオはわずか 29,708 ドルで終了しますが、そのままにしておけば 64,844 ドルになります。
さらに悪いことに、最高の日のうち 60 日を逃した場合、単に投資を続けた場合のポートフォリオの価値と比較して、その価値は驚くべき 93% も失われてしまうことになります。
全体として、投資家はバイ・アンド・ホールド戦略を使用した場合、平均年間リターンがほぼ 10% になると考えられます。期間全体で最高の 40 日を逃すと、年間平均リターンはマイナスになります。
市場で最高の日々はいつだったのか?
市場のタイミングを計るのはなぜこれほど難しいのでしょうか?
多くの場合、最高の日は弱気相場の間に起こります。
具体的には以下のとおりです。
ランク | 日付 | 利益 |
---|---|---|
1 | 2008 年 10 月 13 日 | +12% |
2 | 2008 年 10 月 28 日 | +11% |
3 | 2020年3月24日 | +9% |
4 | 2020年3月13日 | +9% |
5 | 2009 年 3 月 23 日 | +7% |
6 | 2020年4月6日 | +7% |
7 | 2008 年 11 月 13 日 | +7% |
8 | 2008 年 11 月 24 日 | +7% |
9 | 2009 年 3 月 10 日 | +6% |
10 | 2008 年 11 月 21 日 | +6% |
過去 20 年間で、最高の日10日のうち 7 日は、市場が弱気相場の領域にあったときに起こりました。
これに加えて、最高の日の多くは最悪の日の直後にやってきました。
最近では2020 年の2 番目に良い日は、その年の 2 番目に悪い日の直後に発生しています。
同様に2015 年には、年間で最高の日が最悪の日の 2 日後に発生しました。
ちなみに興味深いことに、市場で最悪の日は通常、強気市場で発生しています。
まとめ
インデックス投資信託においては、市場から退場しないことがもっと必要なことです。
もちろんFXや日本株の特定の株で儲けたひともいるでしょう。
そのようなひとはあくまでも少数派であり、ほとんどのサラリーマンではこのような投資手法は再現性が低いでしょう。
サラリーマン投資家の目的は大金持ちになるか、貧乏なるかルーレットに回すことではありません。
あくまでも市場で踏みとどまり、サラリーマン収入以外の収益を得ることが最重要な課題です。
そのためには、どんな状況でも市場で踏みとどまれるように、余剰資金の確保と精神的な余裕が必要です。
これからも、インデックス投資信託を継続していきましょう。
今回の記事はいかがだったでしょうか。
他にも興味深い記事を書いていますので、参考にしてくださいね。
ではでは
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