配当貴族とは、S&P500指数の中で、過去25年連続で毎年配当が増加している銘柄のことです。
これらの企業は、2000年のドットコムバブル、2007年から2009年の金融危機、2020年のパンデミック、そして今日の高インフレと金利上昇の時代を生き延びてきました。
すべての銘柄は、毎年高い配当を払いながら生き延びています。
そして多くの投資家が配当貴族を好むのは、その時代に培われた耐久性があるからです。
これらの企業は、信頼できるキャッシュフローを生み出し続け、堅実な財務の健全性を維持しながら、何十年にもわたって関連性を保ち続けていますね。
その中から長期的な成長を目指す配当貴族5銘柄をご紹介します。
配当歴の長い銘柄をお探しの方は、50年以上にわたって増配を続けている企業、「配当王」の分析もぜひご覧ください。
配当貴族おすすめランキング5位 Roper
finviz.comより
セクター 情報技術 – アプリケーションソフトウェア
配当利回り：0.6％
配当の安全性スコア 非常に安全
最新の配当増額。2022年11月に+10％実施
100年以上の歴史を持つローパー（ROP）は、工業製品のメーカーから、20以上のソフトウェア事業から収益の大半を得るまでに発展しています。。
上記のブランドは、法律、教育、医療、建設、輸送、政府、メディア・エンターテイメントなどのエンドマーケットでニッチなサービスを提供しているため、ほとんどの投資家にはなじみがないかもしれません。
しかし、これらの企業は、比較的小さな市場でリーダー的地位を維持し、ミッションクリティカルな機能を提供し、非常に高い顧客維持率を誇り、資産を持たないビジネスモデルにより優れたフリーキャッシュフローを生み出しています。
ローパーは、ほぼ毎年、このようなプロファイルに合致するソフトウェア企業の重要な買収を行っている。
また、同社は、循環性をできるだけ排除するために、ポートフォリオを選別している。
例えば、Roperは近年、同社の2018年の売上高の40％を占める事業を売却している。
経営陣の資本配分の決定は投資家にとって有益であり、ローパーの株価は過去10年間、S&P500を大幅に上回るパフォーマンスを示しています。
また一部の連続買収企業とは異なり、Roperは強固なBBB+の信用格付けを維持しています。
これは、Roperの大規模な経常収益基盤の安定性と、買収資金を調達する際に経営陣がレバレッジを律儀に使っていることを反映しています。
全体としてローパーの収益と配当は、2桁のペースで成長し続ける可能性が高いようです。
分散型ソフトウェアのコングロマリットは、今後何年も関連性を保ち、成長するための最高の配当貴族の1つであり続けるはずです。
配当貴族おすすめランキング4位 NextEra Energy
finviz.comよりセクター ユーティリティ – 電気事業者
配当利回り：2.5％
配当の安全性スコア 非常に安全
直近の配当金増額 2023年2月に+10%。
1925年に設立されたNextEra Energy（NEE）の電気事業者であるフロリダ・パワー＆ライト社は、サンシャイン・ステート全域で約600万件の顧客アカウントにサービスを提供しています。
この規制対象事業は、当社のキャッシュフローの約70%を生み出し、フロリダの力強い人口増加と良好な規制環境から利益を得ています。
NextEra Energyのフロリダ州の電力会社から得られる予測可能なキャッシュフローは、クリーンエネルギーへの大幅な成長投資を投資します。
当社のNextEra Energy Resources部門は、風力と太陽光による再生可能エネルギーの世界最大の発電事業者であり、バッテリーストレージのリーダーでもあります。
配当貴族おすすめランキング３位 S&P Global
セクター 金融 – 金融取引所・データ
配当利回り：1.1％
配当の安全性スコア 非常に安全
最新の配当金増額。2023年1月に+5.9%。
S&Pグローバル（SPGI）の基盤は、1860年にヘンリー・ポアが「History of the Railroads and Canals of the United States」を出版し、成長する米国の鉄道産業に関するデータを投資家に提供する最初の取り組みから形成されました。
現在、S&Pグローバルは、営業利益の約半分を、投資家が債券やその他の債券を購入する際の判断材料となる信用格付けの提供で稼いでいます。
世界の金融インフラは、S&Pグローバルが150年以上にわたって提供し、信頼を築いてきたこの情報なくしては効率的に運営することはできません。
格付けが生み出すキャッシュフローは、その年に発行される企業や政府の債券の量に左右されます。しかし、このビジネスは、長期的には経済成長を追跡する必要があります。なぜなら、それが債務発行を促進するからです。
S&Pグローバルの残りの事業は、投資銀行、資産運用会社、その他の機関が利用する様々なリサーチ、データ、分析のサブスクリプション・サービスに広がっています。
また、S&P500などの様々なインデックスを管理しており、投資家がこれらのベンチマークに基づくETFや投資信託に資金を投入すると、主に手数料を得ることができます。
全体として、S&P グローバルは、金融界が依存する独自のデータ、リサーチ、ブランドの膨大なコレクションを所有しています。
これらの事業のほとんどは、資産が少なく、経常的な収益を享受しているため、予測可能な収益と非常に高い利幅をもたらし、速い配当成長を支え続けるはずです。
配当貴族おすすめランキング２位 ADP
finviz.comよりセクター 情報技術 – データ処理およびアウトソーシングサービス
配当利回り：2.2％
配当の安全性スコア 非常に安全
最新の配当増額。2022年11月に+20％実施
オートマチック・データ・プロセッシング（ADP）は1949年に設立され、世界最大級の人的資本管理（HCM）ソフトウェアおよびソリューションのプロバイダーとして活躍しています。給与計算や福利厚生の管理から人事のアウトソーシングまで、ADPは企業が機能するために必要なサービスを提供しています。
出典 ADP
これらのビジネスのほとんどは、90％を超える経常収益と顧客維持率を生み出しており、その重要な性質と、多くの種類のソフトウェアに関連する高いスイッチングコストを証明しています。
ADPは、HCMソリューションのほとんどでリーダー的地位を維持している。幅広い製品群を持つ同社は、クロスセリングによって既存の顧客との関係を拡大する余地がある。
また、HCMソリューションの市場は非常に大きく、かつ断片的である。ADPは最大手であるにもかかわらず、1,500億ドル規模のこの市場でわずか10％のシェアしか持っておらず、毎年5～6％の成長を続けている。
より多くの企業が最新のテクノロジーを導入して非中核的な人事機能を自動化し、コストを削減する中、ADPは今後数年間、調整後EPSで11%から13%の成長を実現する機会があると見ています。
AA-の信用格付けを得ている強固なバランスシートと相まって、ADPは2桁の配当成長を続ける可能性があり、最も急成長している貴族の1つとなっている。
配当貴族おすすめランキング1位 Air Products
finviz.comよりセクター 素材 – 産業ガス
配当利回り：2.4％
配当の安全性スコア 非常に安全
最新の配当金増額。2023年2月に+8%。
1940年に設立されたエアープロダクツ（APD）は、酸素、窒素、水素などの産業用ガスを製造する世界最大級のメーカーです。精製、化学、電子、金属、製造、医療、食品など、世界30以上の業界にガスを供給している。
出典はこちら エアープロダクツ
エアープロダクツ社の収益の約半分は、パイプラインを通じて直接お客様にガスを供給するオンサイトプラントから生み出されています。
この統合されたインフラストラクチャーにより、お客様は信頼できるガスの供給を受けることができ、エアープロダクツと15年から20年以上の契約を結ぶことになります。数量リスクは限定的で、原材料のリスクもない（コストは転嫁される）ため、安定した収益源となります。
また、収益の3分の1は、これらの工場で生産されたガスがタンクローリーで周辺の顧客に配送されることによってもたらされる。これは、ガスの輸送コストが高いため、密度勝負となり、既存事業者が経済的に有利になります。
再現困難なインフラ、代替品のない必須製品、多様な顧客基盤、A格の信用に裏打ちされた安定したキャッシュフローを背景に、エアプロダクツは40年連続の高配当を続けている。
60％近い配当性向は決して低くないが、エアープロダクツの膨大なバックログは2桁のEPS成長を実現する可能性を秘めており、配当も健全なペースで上昇することが期待できる。
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次の配当貴族は○○です
今後数年で貴族になることが予想される配当成長株を紹介します。
将来の2023年配当貴族銘柄
finviz.comよりFastenal (FAST): 産業用品の販売会社で、レバレッジが非常に低く、キャッシュフローが反循環的であり、2桁の配当成長を長年続けている。
将来の2024年配当貴族
finviz.comよりファクトセット（FDS）：金融サービス企業にデータと分析ソフトウェアを提供する企業で、40年以上の連続増収と高い利益率で安定したモデルとなっている。
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将来の2025年配当貴族
finviz.comよりEversource (ES): 米国北東部を管轄する規制対象の大規模電力会社で、A-の信用格付け、安定した収益の流れ、1桁台半ばの配当成長の可能性を持っています。
ぐりっと今回、参考にした記事を紹介します。
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