今回は、017年に販売された『本当にお金が増える投資信託は、約6000本の中でこの10本です』という本が、本当に資産を増やしたか検証しました。
当ブログは特定の銘柄やファンドを推奨するものではありません。
あくまでもアクティブファンド、インデックス投資を客観的に評価しています。
本書で紹介しているのは、2017年版です。
当ブログでは、過去の他の本も追跡調査をしています。
【過去ブログ紹介】アクティブファンド8本をインデックス投信に勝てるのか?検証
本書以外にもアクティブ投資信託を推奨している本の検証を紹介しました。
興味があればどのような結果になったか、確認してみてください。
まずは本書の主張を掲載していました。
【要約】本書がインデックス投資を推奨しない理由
下落相場、値上がり相場に柔軟な対応ができない
インデックス投資を上回るアクティブ型の商品も存在する
時価総額が大きい銘柄に比重が増える。しかし時価総額が大きい銘柄は優良銘柄とは限らない
柔軟な対応はすべてのアクティブファンドに可能なのか?
(おそらくムズカシイ)
また数千のアクティブファンドの中で数本しかない存在をみつけることができるのか?(タイミングや選択の難易度が高い)
インデックスファンドにおいて株価が下がると時価総額が下がり、その株の比重が必然的に下がる。(合理的な判断が可能)
本書が推奨するお金が増える投資信託の6つの条件
1,購入手数料がかからない
2,決算回数が年2回以下
3,3年以上の運用実績
4,2社以上の金融機関で購入が可能
5,同じカテゴリーに属する商品との比較
6,運用手法および運用体制の評価
本書が推奨している『本当にお金が増える投資信託リスト』紹介
1,DIAM国内株オーブン
2,iTrust日本株式
3,ニッセイ健康応援ファンド
4,三井住友・配当フォーカスオープン
5,J-Stockアクティブ・オープン
6,ラッセル・インベストメント外国株式ファンド
7,セゾン資産形成達人ファンド
8,エマージング・ソブリン・オープン
9,投資のソムニエ
10、AMC/ステート・ストリート・リスクバジェット型バランス・オープン
本書で紹介している1-5は日本株、6.7は海外株、8は海外債券、9.10は国内外、株債券の混合ファンドだよ。
検証条件
・本書が推奨した1年・3年のトータルリターンを比較
・比較対象はインデックスファンド
結果はどうなったか?
みてみよう!
アクティブファンドとインデックスファンドを比較
本書が推奨するアクティブファンド
ファンド名 | 信託報酬率 | 1年 | 3年 | |
1 | DIAM国内株オーブン | 1.76% | 3.34% | 12.47% |
2 | iTrust日本株式 | 0.98% | 1.01% | 10.73% |
3 | ニッセイ健康応援ファンド | 1.61% | -7.97% | 4.79% |
4 | 三井住友・配当フォーカスオープン | 0.92% | 7.35% | 9.22% |
5 | J-Stockアクティブ・オープン | 1.65% | -1.79% | 5.69% |
6 | ラッセル・インベストメント外国株式ファンド | 1.21% | 9.17% | 17.15% |
7 | セゾン資産形成達人ファンド | 1.34% | 1.81% | 12.54% |
8 | エマージング・ソブリン(資産成長型) 『愛称 : エマソブN』 | 1.73% | -2.83% | 1.47% |
9 | 投資のソムニエ | 1.54% | -9.16% | -0.95% |
10 | AMC/ステート・ストリート・リスクバジェット型バランス・オープン | 0.83% | 0.63% | 2.03% |
参考までにインデックスファンドの結果を掲載しておきます。
インデックス投資信託
ファンド名 | 信託報酬率 | 1年 | 3年 | |
1 | 楽天-楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 0.2020% | 7.73% | 64.66% |
2 | 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.1144% | 8.70% | 66.68% |
3 | 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | 0.154% | 4.38% | 9.84% |
・国内株においては、三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)と比較して、1年間のトータルリターンではインデックスファンドより成績がよいファンドが1つある。
・国内株においては、三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)と比較して、3年間のトータルリターンではインデックスファンドより成績がよいファンドが2つある。
・海外の投資ファンドにおいてはトータルリターンの3年の成績においてはインデックスファンドが圧勝。
インデックスファンドが優れていることがよくわかる結果に
なりました。
まとめ
2017年に本書を購入して本書に推奨されたアクティブファンドに投資した人が多いと思います。
結果、インデックスファンドを比較すると投資成績に大きな差がついてしまいました。
投資はあくまでも自己責任ですが、情報弱者に対して誤った情報を伝えた責任は大きいでしょう。
インデックスファンドの成績について、本書に掲載したうえでアクティブファンドを推奨すべきです。
本書やアクティブファンドが売れなくなると思いますが…
推奨する投資方法:インデックスファンドを淡々と積み立てる
まずはインデックスファンドに投資(ETF・投資信託)を検討しましょう。
資産が増えると趣味の範囲で個別株や高配当ETFに投資に留めておくべきです。
これほどインデックス投資やETFへの投資が主流になった2022年の日本においてアクティブファンドを推奨する人がいます。
その人はあなたのお金を狙っています。
そんな誘惑から自分を守りましょう。
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