バンガード社は世界初のインデックス投資ETFを取り扱い、投資の世界では革命を起こした会社です。
現在はSBI証券、マネックス証券、楽天証券などでバンガード社のETFを購入することができます。
全世界インデックス投資(オルカン)やS&P500などが注目されていますが、セクターETF、高配当ETF、連続増配ETFなど多岐にわたって取り扱っています。
今回はバンガード社が取り扱っているEFTと2022年上半期の結果、そして下半期の戦略を紹介します。
投資の参考になればと幸いです。
ではよろしくお願いします。
バンガード社のETFの紹介
バンガード社の代表的なETFは以下のとおりです。
・VT Vanguard Total World Stock Index Fund ETF
・VTI Vanguard Total Stock Market Index Fund ETF
・VOO Vanguard 500 Index Fund ETF
・VTWO Vanguard Russell 2000 Index Fund ETF
・VCR Vanguard Consumer Discretionary Index Fund ETF
・VDE Vanguard Energy Index Fund ETF
・VOU Vanguard Utilities Index Fund ETF
・VOX Vanguard Communication Services Index Fund ETF
・VAW Vanguard Materials Index Fund ETF
・VIS Vanguard Industrials Index Fund ETF
・VHT Vanguard Health Care Index Fund ETF
・VGT Vanguard Information Technology Index Fund ETF
・VYM Vanguard High Dividend Yield ETF
・VUG Vanguard Dividend Appreciation Index Fund ETF
そのほかのETF(比較しやすいように掲載)
・QQQ Invesco QQQ Trust Series 1
・DIA SPDR Dow Jones Industrial Average ETF Trust
・SPYD SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF
【2022年上半期】バンガード社の主要ETFおよびセクター別ETF+α
業種 | Symbol | 銘柄 | 現在値 | 配当 | 週間 | 1か月前 | 年初来 |
全世界 | VT | Vanguard Total World Stock Index Fund ETF | 87.2 | 2.35% | -0.32% | -0.30% | -19.27% |
全米 | VTI | Vanguard Total Stock Market Index Fund ETF | 195.7 | 1.55% | -0.41% | 0.58% | -19.45% |
S&P500 | VOO | Vanguard 500 Index Fund ETF | 359.3 | 1.57% | -0.38% | 0.17% | -18.21% |
ナスダック100 | QQQ | Invesco QQQ Trust Series 1 | 294.4 | 0.63% | -1.32% | 0.66% | -26.72% |
ダウ30 | DIA | SPDR Dow Jones Industrial Average ETF Trust | 317.5 | 1.91% | -0.18% | 1.01% | -13.16% |
小型株 | VTWO | Vanguard Russell 2000 Index Fund ETF | 72.4 | 1.43% | 0.42% | 1.70% | -20.31% |
一般消費 | VCR | Vanguard Consumer Discretionary Index Fund ETF | 245.2 | 1.27% | -1.24% | 1.73% | -29.60% |
エネルギー | VDE | Vanguard Energy Index Fund ETF | 102.5 | 3.60% | 1.78% | -0.13% | 28.00% |
公共事業 | VPU | Vanguard Utilities Index Fund ETF | 154.1 | 2.82% | 2.03% | 1.72% | -0.60% |
通信サービス | VOX | Vanguard Communication Services Index Fund ETF | 94.3 | 1.24% | -4.41% | -3.48% | -30.92% |
生活必需品 | VDC | Vanguard Consumer Staples Index Fund ETF | 188.6 | 2.25% | 0.37% | 0.76% | -5.68% |
素材 | VAW | Vanguard Materials Index Fund ETF | 164.2 | 1.98% | 0.93% | -0.69% | -15.70% |
資本財・サービス | VIS | Vanguard Industrials Index Fund ETF | 170 | 1.45% | 0.97% | 2.21% | -15.71% |
ヘルスケア | VHT | Vanguard Health Care Index Fund ETF | 242.3 | 1.32% | 1.14% | 1.41% | -8.45% |
情報技術 | VGT | Vanguard Information Technology Index Fund ETF | 344.3 | 0.87% | -0.82% | 0.79% | -25.49% |
米国グロース | VUG | Vanguard Growth Index Fund ETF | 233.6 | 0.60% | -1.27% | 0.35% | -27.70% |
高配当 | VYM | Vanguard High Dividend Yield ETF | 103.6 | 3.09% | 0.13% | 0.04% | -8.07% |
高配当 | SPYD | SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF | 40.3 | 3.90% | 0.30% | -0.71% | -4.88% |
2022年7月27日の株価を反映したものであり、意図的な操作は行っていませんがバクによるリスクは否定できません。また特定の株を推奨したものではありません。購入・売却の際は自己責任でお願いします。
2022年上半期の主要ETFの成績からわかること
全世界・全米・S&P500の三者ともにマイナスを推移している
インデックス投資にはオルカン派、全米派、S&P500派など、いろいろな投資スタイルがある。
2022年上半期の成績だけでは、-18%~-19%とリセッションしている。
どれに投資したとしてもマイナス推移となる可能性が高い。
厚切りジェイソンの戦略はVTの一点張りのインデックス投資の王道です。
投資スタイルは間違いではありません。
ただし2022年の単年、2022年から投資を始めた人にとっては辛い投資スタートになったかもしれないね。
全体が下がるとセクターETFも同様にマイナス推移する
全米・全世界・S&P500は、全てのセクターで構成されているため、全体が下がれば大きく値を下げるリスクが高い。
年初来-19%以上下げているのは、一般消費・情報技術・通信サービスなど多く値を下げている。
一人勝ちともいえるのが、VDE(エネルギーセクター)。
ただしETF投資の中でVDEは長期投資には向いていない。
高配当投資もマイナス推移だが主要ETFより安定している
全世界・全米・S&P500と同様に年初来からマイナス推移だが、SPYDは-4%、VYMは-8%と落ち着いた相場になっている。
ディフェンシブ銘柄として効果を発揮している。
2022年下半期におすすめしたい3つのETF戦略
この3つは世界経済がどう動くかによって対応策が変わってきます。
いずれにしても、自分の意思で考えることが大切です。
戦略①景気持ち直し戦略 世界経済が(早期に)回復すると信じる
VT、VTI、VOOを継続して購入する。もしくは積み立てNISA+インデックス投資信託を買い続ける。
インデックス投資の王道であり、長期目線で安心感がある。
ただし、リセッション入りした場合は数年間は常にマイナス推移を覚悟する必要がある。
戦略②景気後退が長期化戦略 米国のリセッションが長く続く
リセッションした場合、エネルギーセクターに資産比率を上げつつ、全世界ETFに継続投資する。
具体的には積み立てNISAで全世界ETFを購入、VDEを年間数回に分けて一定数購入する
戦略③景気動向と一定の距離をとる戦略 リセッション入りを覚悟、資産防衛重視する
VT全世界に投資しながら、高配当投資の比率を上げる。
またVHTに投資して不況期を乗り切る。(ハイテク銘柄には投資しない。)
まとめ
・バンガード社の主要なETFを紹介した。
・王道インデックス投資(VT、VTI、VOO)は、2022年はそろってマイナス推移。
・セクター別ETFは、エネルギーセクター以外、マイナス推移。
・高配当投資やVHTなどマイナス推移でありながら善戦しているセクターがある。
・個人投資家は世界経済が早期に回復するシナリオを描く、またリセッション入りする、生活防衛重視するの3つの戦略がある。
・気になる人は【株セクターローテーション】、【景気サイクル】など検索してみてください。
・リセッションとは時間が経過しないと確定しません。
いまを生きる私たちにできることは、考えながら最善と思わる手段を考えて行動する事のみです。
2022年7月27日の株価を反映したものであり、意図的な操作は行っていませんがバクによるリスクは否定できません。また特定の株を推奨したものではありません。購入・売却の際は自己責任でお願いします。
コメント