今回は「1人で生きる」が当たり前になる社会という本を紹介します。
本書は未来予測、アンケートなどデータについて独身研究家の荒川和久さんと脳科学者の中野信子さんが対談形式で問題提議する内容となっています。
驚いたのは、荒川和久さんは世にも珍しい独身研究家という職業。
世の中にはいろいろな専門家がいますね。
冗談のような肩書はさておき内容は非常に真面目な内容なので、安心してください。
今回は特に興味が惹かれたところを抜粋して紹介します。
さらに興味が惹かれた人は是非、本書を読んでみて下さい。
2040年、独身者が47%になる
2040年に独身者が47%になります。
独身は1980年で34%、2015年で41%、2040年では推計47%になります。
また配偶者がいる15歳から64歳(なぜか15歳を最小数にしたかは不明?)は1980年では59%、2015年では39%、2040年には推計31%になります。
日本は着実に1人で生きることが当たり前になることが認識する必要があります。
また男性の方が女性よりはるかにリスクが高い(男あまり)ようです。
独身者の割合は1980年、2015年、2040年(推計)と35年単位で作成されている。
35年という単位は、どういう区切りで考案されたか、15歳を最小数にするなどデータ面で不明な点が多いですね。
ただ独身者が増えています。
高齢者と独身者が多い日本。
将来が心配ですね。
独身者は40代で「不幸度がマックス」を迎えている
年齢別に幸福度を既婚男女を観たデータによると40代男性既婚者の幸せ50%、どぢらでもない35%、不幸せ15%という結果でした。
また40代男性未婚の幸せ24%、どちらでもない40%、不幸せ36%という結果になりました。
50代では不幸せがやや低下するため40代男性が最も幸せを感じにくいのかもしれません。
40代女性の既婚・未婚においても同様の結果でした。
本書では語られていませんが、このデータを読み解くと既婚者の20代以降は圧倒的に幸福度が高く、既婚者の男性は未婚者の女性並に幸せを感じる。
つまり従来、女性は幸せを感じることが強く、男性は幸せを感じることが低い生き物ということです。
幸せを感じにくい男性の中でも男性40代は最悪でした。
この40代をどう乗り切るかが、その後の人生を大きく分けるかもしれませんね。
30年前から変わらない恋愛強者3割の法則
恋愛の得意、不得意も一種のコミュニケーションスキルだとおもいますが、「恋愛強者3割の法則」という法則があります。
つまり恋愛が得意な人は3割しかいない。
残り7割の人は恋愛が苦手という結果になりました。
また恋愛強者は年収が高い、恋愛という一面だけでなくコミュニケーション能力が高い人は仕事できるのかもしれません。
恋愛だけでなく、すべてにおいて自分から行動できる人が強いということです。
自分から行動ができない人や恋愛弱者が結婚するためにお見合いという救済措置がありました。本気で結婚したいのであれば、人を頼ってみることをおすすめします。
一見、マッチングアプリの方が良い気がしますが、結局は恋愛強者が独占しています。
自分が恋愛弱者と思うのであれば、マッチングアプリを利用して恋愛弱者は数合わせになるのではなく、人を通じた手段をとった方が良いかもしれませんね。
まとめ
今後、さらに独身者が多くなることや40代で未婚者が一番不幸度が高い等、知らないことがたくさんありとても勉強になる一冊でした。
ひと昔前までは、なぜ結婚しないのか?と問い詰められたり、独身者は仕事で出世できない会社組織がありましたね。
そういう意味では、いまは独身者にとっては良い時代になったのかもしれません。
ただ本書は解決策を提示してくれる本ではありません。
結局は自分次第。
あなたは、一生独身者でいたいですか?それとも結婚したいですか?
すべてはあなたの自由意志です。
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