Mattel (NASDAQ:MAT)とCoca-Cola (NYSE:KO)は、いずれもアメリカを象徴するブランドであり、世界的に有名な企業ですが、その事業内容や特徴には大きな違いがあります。
今回はこの2つの銘柄のどちらに投資すべきかを調査しました。
この記事を読むことで投資の幅が広がるはずです。
Mattel (NASDAQ:MAT)1945年に設立された玩具メーカーであり、バービー、ホットウィール、フィッシャープライス、アメリカンガールなどの人気のおもちゃを手がけています。
Coca-Cola (NYSE:KO)は1886年に設立された炭酸飲料メーカーであり、世界最大の炭酸飲料メーカーとして知られ、コーラをはじめとする幅広い飲料製品を提供しています。
Mattel (NASDAQ:MAT)
Mattel (NASDAQ:MAT)株価
finviz.comよりMattel (NASDAQ:MAT)概要
MATの株価が低迷した理由は、いくつかの要因が組み合わさっています。。
1つめは売上高の減少です。
2012年から2022年までの10年間で年間売上高が64億ドルから54億ドルに減少し、年間平均成長率(CAGR)が2%のマイナスになりました。
特に2014年から2019年にかけて、売上高は5年連続で減少しました。
売上高を減少させた最大の要因は、主力商品であるバービー製品の売上減少による苦戦が挙げられます。
2016年にはディズニーのプリンセスライセンスを競合他社であるハスブロ社に奪われたことや、2017年にトイザらスが破産したことも、低迷をさらに悪化させた原因です。
MATは一時期、バービーブランドの復活やホットウィールの成功を収めるなど進歩を見せましたが、フィッシャープライス、きかんしゃトーマスとなかまたち、アメリカンガール製品の売上不振によってその進展は相殺されました。
経営を立て直すため、MATは2017年に配当を停止し、2018年には事業を再構築して成長を安定させる計画を立ち上げました。
自社のパワーブランドの拡大や新しい製品ラインの立ち上げ、映画やメディアプロジェクトのフランチャイズのライセンス供与、そして電子商取引機能の強化など、多角的なアプローチを試みました。
また、新たなライセンス契約を締結することにより、ディズニーをハスブロ社から引き戻すなどの大胆な動きもありました。
そして、パンデミックによる玩具販売の増加も一時的に収益にプラスの影響を与えました。
米国を代表するおもちゃ会社といっても、他社との競合相手が多く、また当たり外れがはっきりしているため常に勝ち続けることは非常に難しい。
Coca-Cola (NYSE:KO)
Coca-Cola (NYSE:KO) 株価
finviz.comよりCoca-Cola (NYSE:KO)概要
KOの株価が上がり続けた理由は、MATとは異なる経緯があります。
KOも最初は売上高の減少に見舞われましたが、その後、瓶詰め事業のフランチャイズ化などの戦略的転換に成功しました。
また、KOは炭酸飲料に留まらず、多様な飲料ブランドの開発や買収を行い、ポートフォリオを大幅に拡大しました。
さらに、無糖バージョンや新しいフレーバーなど、消費者の嗜好に合った商品展開を行うことで、幅広い若年層や健康志向の消費者にリーチすることに成功しました。
この事業拡大により、KOは堅調な収益成長を維持し、フリーキャッシュフローを生み出してきました。
さらに、連続して増額してきた配当金も投資家の信頼を得ました。
以上の要因により、KOの株価は上昇し続けたのです。
投資家はKOの事業展望や持続的な収益成長に対して信頼を寄せていることが、株価の上昇に寄与しています。
Mattel (NASDAQ:MAT)とCoca-Cola (NYSE:KO) まとめ
KOがMATを追い越した背後にはいくつかの理由があります。
- 消費者の嗜好の変化:
近年、消費者の嗜好が変化してきました。
特に健康意識の高まりにより、炭酸飲料の需要が減少しています。
一方で、おもちゃ市場は依然として安定しており、子供たちの成長と関連して需要が続いています。 - グローバルな展望:
KOは世界的なブランドであり、グローバル市場で強力な存在感を持っています。
一方、MATは競合他社との競争が激しく、特に中国などの新興市場での拡大には苦戦している可能性があります。 - 変化に対する適応能力:
KOは自社の商品ラインナップを多様化させることで、健康志向の消費者にも対応しています。
非炭酸飲料の展開や健康に配慮した商品の提供など、市場の変化に柔軟に対応してきたと言えます。 - 投資家の期待:
KOは長年にわたって安定した配当を提供し、投資家からの信頼を築いてきました。
安定した収益と配当により、投資家はKOの株を魅力的な長期投資として見ている可能性があります。
KOがMATを追い越した理由は、市場の変化とそれに対する適応能力、グローバル展望、そして投資家の期待によるもの
サラリーマン投資家が考える勝ち続けるコツ
今回は2つの巨大企業を取り上げました。
2つの企業ともブランド力は高い一方で、おもちゃ業界はライバルが多く、参入しやすいの特徴でした。
一方で薄利多売といえ、KOは圧倒的なブランド力と柔軟性を誇っています。
KOは、圧倒的なブランド力と柔軟性で今後も勝ち続けるでしょう。
個人的にはSBI証券の人気投資ランキングにKOはランキングするほど、日本で人気があります。
ライバルが少ない市場を今後も圧巻し続けるでしょう。
ただし投資家としてはやや値上がりしすぎている印象ですね。
ではまた次の記事でお会いしましょう。
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