大石哲之さんの『コンサル1年目が学ぶこと』について解説していきたいと思います。
この本はタイトルのとおり、コンサルタントの1年目が学ぶことについて解説しています。
Youtube版アップロード
今回はYoutubeで事前にアップロードしました。
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本の紹介新人でない、興味がない人でも必ず必要な知識の宝庫
自分の仕事と関係ない、そもそも新人でもないので興味がない・、そう思った人が多いと思います。
この本は、コンサルティング、新人、そういう話ではありません。
すべての社会人に必要な知識が詰まった本です。
この本は、教科書に載せるべき知識がたくさん詰まっており、新人研修にとり入れる知識が鬼のように詰まっています。
読んでみると、糧になる知識が膨大に書かれており、ドラッカーやバフェットの本の横においても、遜色はない本だと感じました。
ぜひ、本書の全てを熱く語りたいのですが、今回は本書の4章で構成されている中で、個人的に刺さった3つの言葉を中心に解説していきたいと思います。
本書の刺さる言葉3選
私に刺さった言葉は、この3つです。
1つめは相手の期待値を超え続ける、2つめは仕事の価値を決めるのは相手である、3つめは仕事は人の手を借りてでも約束を果たすです。
相手の期待を超え続ける
あなたがビジネスをするうえで、一番大切なものは何ですか?
このように問われたら、何と答えますか?
著者は多くのコンサルタントにこの質問をしたところ、全員の答えは一致しました。
それは相手の期待を超え続けることです。
ビジネスというのは、突き詰めると相手の期待値を常に超え続けていくことに他なりません。
顧客や消費者の期待値を超え続けていくこと、上司の期待値を超え続けていくことが大切です。
では相手が何を求めているかわからない場合はどうしたらいいの?
答えは、報告、連絡、相談、いわゆるホウレンソウをしっかりすることです。
ではどんなことをホウレンソウしていますか?
ホウレンソウの目的って、上司と部下が仕事の目的、内容について共通の理解を得ることです。
具体的には、仕事の背景や目的、具体的な仕事のイメージ、クオリティ、優先順位や緊急度の4つです。
これだけを抑えておくと上司の期待値を把握することができます。
これらの理解がお互いに曖昧だと、相手の期待に応えることは絶対に出来ません。
むしろ誤った努力をする羽目になるかもしれません。
ホウレンソウの例
A社の新サービスについてザックリ調べておいて
わかりました。
と曖昧な指示に適当な返事の上司と部下。
認識の差に気づかず、部下の伝えたい内容だけを書いた報告書を提出してしまい、上司の期待値を超えるどころか、落第点を押されてしまう結果になるかもしれません。
では、こんな時はどうすればよいのでしょうか?
まず仕事を請け負う際に、上司に質問をしましょう。
私はA社のターゲット、予想収益、他者との差別化などについて調べてる予定ですが、それぞれ資料1枚と表紙1枚くらいでまとめてもよいのでしょうか?
こういう風に説明するとどうでしょうか?
いかがでしょうか?
特に大事なポイントは具体的な数字で示すことです。
このように仕事を受ける時に相手が求められることがわかれば、あとは簡単です。
相手が求めているレベルより、何が何でも相手の期待値以上の成果を出すことです。
逆にどれだけ努力しても相手の期待値が絶対に越えられないとあらかじめ分かっている場合は、仕事自体を受けれるべきではありません。
断れない場合は、本質的ではない部分について、期待値を下げてもらうように、事前にコミュニケーションをとっておくことも必要かもしれません。
仕事の価値を決めるのは、相手である
学生の頃は自分のことしか考えておらず、自分が遊びたい、仲良くしたい人しか興味がなく、相手が何かしてくれることを期待していました。
しかし社会人になると立場が変わります。
相手がしてほしいと思うこと、相手が期待していること、これらに応えることが仕事になります。
自分が何をやりたいのではなく、相手が何を欲しているのか、どうしたら満足していただけるかを考えることが仕事です。
実際はどうでしょうか?
相手の事より、自分がしたいことを、自分が思った通りしたい、そんな風に思っている人は、社会人の中にも多いと思います。
まず、この考えを改める必要があります。
そのうえで、取引先に対して、プロとして値段以上の価値を提供しようとしているか?
このように考える続けることが大切です。
伝えている内容は、一見、あたりまえのようですが、結構むずかしいです。
サラリーマン勤務歴21年ぐりっとの簡単に付加価値を上げる方法
それは誰よりも早く仕事を遂行することです。
ビジネスパートナーや上司は、私たちが思っている以上に、スピードを重視しています。
あなたの時間に対して対価を払っているため、あなたに対してゆっくりと仕事をすることを望んでいません。
仕事はスピードが非常に大切な要素の1つです。
この本ではスピードと質を両立すると書いていますが、言っていることは同じです。
時間をかけて完璧でなくても良いので、とにかく早く仕上げることが大切です。
他の同僚と同じ仕事を頼まれているのであれば、必ず相手より早く仕上げることにしましょう。
逆に言うと、何かしらの理由で早く出来ないのであれば、出来ている部分と期限より早く出来ない理由について早く報告するようにしましょう。
人の手を借りてでも約束を果たす
もし絶対に間に合わない仕事を請け負ったとします。
あなたが上司であれば、努力で間に合わす人と、誰かに頼んで間に合わす人とどちらを評価しますか?
もし提出された内容が同じであれば、2人の評価は同じが、正解です。
学生の場合、前者を評価する教育者が多いかもしれません。
しかし社会人になると評価が同じというのは納得されない人もいるでしょう。
がんばったのに報われない…、そう感じる人もいるかもしれません。
ここではっきり言いましょう。
努力・勇気・勝利なんてジャンプの王道のような頑張りを会社は求めていません。
むしろ社会人になっても努力した人がえらいと思っているのであれば学生気分が抜けていない証拠です。
仕事に求められるのは成果であり、結果です。
結果があれば過程は置いておきましょう。
むしろ自分が貢献する相手のために自分たちが解決できない場合は、助けを求めることは正解です。
わからない事や他の人の方が得意であれば、その人にお願いしましょう。
極端な話ですが誰に対してやってもらっても提出して間に合えばよいのです。
こだわるのはあくまでも成果です。
サラリーマン投資家のぐりっとの目線
この本を読みながら、コンサルの知識があれば、どんな会社でも応用できると思ったのではないでしょうか?
社会人になると何を期待されているかを考えることが大切と言いましたが、少し上の立場から自分を客観視すると、相手の期待値がわかります。
あなたが所属する部署の課長であれば、あなたが社長になったつもりで課長の立場を考えてみましょう。
社長が課長のあなたに期待することは何でしょうか?
けして一プレーヤーとしてバリバリ働いてほしいと思っていないでしょう。
おそらく、主任にしっかりと指示をおくり、チームのマネジメントを把握していること、そして困ったことになる前に、しっかりと報告してほしいと思っているはずです。
ではあなたが一般社員だったら、あなたは主任になったつもりで、一般社員に何を求めているのでしょうか?
もしあなたが主任であれば、部下の体調管理、どんなふうに仕事で困っているのか、人間関係など把握しているかなどを考えるはずです。
あなたは、やりたいことや、なりたいことがあなたの意見と一致しているのであればいうことはありません。
ですが、会社にとって必要な人材とは、相手が求められる人です。
相手の立場になって考えられる人材になってください。
なりたい自分は、偉くなり、会社の権力を握ってからか、起業してあなたのやりたい会社を作って、好きにすることをおすすめします。
ちなみに私は、今の立場となりたい自分はある程度、一致しているので、両者とも出来ていませんし、今のところは目指していません。
今回は社内のことを例にあげましたが、つまるところ相手の立場になって、考えることが大切ですね。
これがビジネスの本質なのではないでしょうか?
おわりに
いかがだったでしょうか?
この動画をみている皆さんの期待を、少しでも超えることができたでしょうか?
本書を読んでみていない人はぜひ書店で購入をおすすめします。
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