2025年、鉄鋼株が熱い！グリーンスチールで伸びる米国企業3選

2025年6月11日

「鉄鋼株って、正直よくわからないし、地味じゃない？」

かつて僕もそう思っていました。

けれど今、世界の資金が静かに向かっている場所の一つが、実はこの鉄鋼なんです。

キーワードは「グリーンスチール」

脱炭素や再エネ、そして米国内のインフラ投資。
この3つの流れを受けて、特定の米国鉄鋼企業が、じわじわと評価され始めています。

この記事では、鉄鋼株に詳しくない人でも理解できるように、注目される背景と、今後有望と思われる米国企業3社をわかりやすく紹介します。

この記事は以下のようなひとにおすすめ！

米国株投資をしていて、新たなテーマ株を探している人
インフレ・脱炭素・インフラなど複合的なテーマに関心がある人
鉄鋼や素材株は地味だと思って避けてきたが、最近の動きが気になっている人

この記事の結論

2025年、鉄鋼業界では「グリーンスチール（環境配慮型の製鋼）」が注目されています。
従来の高炉ではなく、電気炉（EAF）を活用した低炭素技術が成長の鍵。
米国では政策・需要の両面でこの技術を進める企業が株式市場でも注目されており、特にNucor（NUE）、Steel Dynamics（STLD）、U.S. Steel（X）の3社は、グリーンスチールに積極投資しており、中長期での成長が期待されています。

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✅グリーンスチールとは？2025年、世界が注目する理由

鉄鋼業界は、世界全体のCO2排出量の7〜9％を占める「重排出産業」です。

そのため、気候変動対策が強化される中で、環境への影響を抑えた製造方法にシフトする動きが活発化しています。

その中心が「グリーンスチール」

これは、従来の高炉（石炭を燃やす）ではなく、スクラップ鉄を使い電気炉（EAF）で再生・製鋼する方法です。

さらに、再生可能エネルギーを活用すれば、ほぼ”CO2排出ゼロ”の鉄鋼製造も可能になります。

アメリカではバイデン政権下のインフラ支出、再エネ支援と相まって、このグリーンスチール分野に国家的な後押しが続いています。

✅注目の米国企業① Nucor（NUE）

注目すべき理由
Nucorは、スクラップ鋼を使用し、従来の高炉に比べて炭素排出量を大幅に削減する電気炉（EAF）技術のリーダー。
EAFはグリーンスチールへの移行において中心的な役割を果たし、Nucorが規制の変更や低炭素鋼の需要に迅速に対応することを可能にします。
最近の傾向
Nucor の株価は、関税による国内需要の増加と、航空宇宙、防衛、再生可能エネルギーなどの業界向けの特殊および高級鉄鋼製品への注力の両方から恩恵を受けています。
多角化
Nucor は、インフラストラクチャや建設を含む新しい市場や地域に進出しており、セクター固有の不況に対する耐性を備えています

finviz.comより

Ainvest

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✅注目の米国企業② Steel Dynamics（STLD）

注目ポイント
スチール・ダイナミクスは、米国市場で強力なプレゼンスを持つ、電気炉をベースとした大手鉄鋼メーカーです。同社は、グリーンスチールの目標に沿って、リサイクルと持続可能な製鉄に投資している。
市場での地位
STLD は業務効率に優れており、国内需要の増加とグリーンスチールプレミアム恩恵を受ける立場。

finviz.comより

✅注目の米国企業③ U.S. Steel（X）

注目すべき理由
US Steel は、伝統的に統合高炉操業に依存してきましたが、より効率的な新しい製鉄所に戦略的な投資を行っており、炭素強度の削減を目的としたパートナーシップやプロジェクトを発表しています。
最近の動向
日本製鉄がUSスチールに計画している140億ドルの投資には、新しい、より先進的な製鉄所への最大40億ドルが含まれており、現代的でより環境に優しい生産方法への移行を示しています