本と投資は人を成長させるをコンセプトにしているブロガー、Youtuber、40代サラリーマン投資家ぐりっとです。
この記事は絶体絶命から立ち上がる人、立ち上がれない人の違いについて解説しています。
まず絶体絶命で立ち上がる人を説明する前に人生の成功例と絶体絶命をイメージしてみてください。
【成功例】
1⃣大手の第一希望に就職。数年で主任となり27歳で課長、プロジェクトが大成功。
2⃣社内の評価が一気に高まり最年少部長、そして役員、社長になる。
3⃣定年後は社外監査役で数日出勤。それ以外はゴルフをしたり孫の世話をして過ごしている。
読者の中には同じように順風満帆な生活の人生を送っている、人生謳歌している人がいるかもしれません。
つぎに成功とは逆の人生、もしくは理想とは全く違う人生を送っている、絶体絶命をイメージしてみてください。
【成功とは逆、理想と違う事例】
1⃣第一希望どころか就職できず非正規雇用。やっとの思いで正社員になるが、いわゆるブラック企業。
2⃣奨学金を返しながら、結婚できずに週末は一人でネットサーフィンしている。
3⃣コロナが流行したことで友人が激減。うつ病となりメンタルクリニックに通院している。
少し極端ですが成功している人も突然、逆の立場、人生の岐路に立つかもしれません。
また理想とは違う人生を送っている人は、すべて絶望した気持ちで生活しているのでしょうか。
実はそうではありません。
同じ状況であっても、どのように考えるかで行動が変わり状況が好転している人も多く存在します。
人生は選択の連続であり、生まれた時の環境で左右されるかもしれません。
どんな境遇であっても自分と向き合い、新しい一歩を踏み出すことができるか。
この記事では強いストレスが降りかかった場合の耐性、心理状態、そして幸せについてまとめています。
1⃣新・日本の階級社会の著者である社会学者の橋本健二の分析によると新中間階級(主に大企業に働く肉体労働に従事せず、頭脳労働に従事)に所属するエリートたちは高等教育を受けた比率は61.4%と際立って高く、貧困率も2.6%と資本家階級より低い。新中間階級の人はあたり前のように大学に進学し新中間階級になることができる。
2⃣『運も実力のうち 能力主義は正義か』の著者であるマイケル・サンデルは豊かに生まれたものは豊かになる可能性が高く、貧しく生まれたものは貧しいまま死ぬ可能性が高いと理不尽な現実を暴いた。ハーバード大学やスタンフォード大学の学生の3分の2は所得規模で上位5分の1にあたる過程の出身。スポーツの世界においても大学にスカウトされて優先的に入学したスポーツ選手のうち、家庭の所得規模が下位4分の1に属する学生はたった5%にすぎんかった。
1⃣・2⃣のように能力主義は決して公平ではない。才能があって生まれても、それが生かされる家庭環境との相互作用で決まる。親ガチャという言葉はすべてが間違った認識ではない。
今回の記事はTHE HOPE 50歳はどこへ消えた?半径メートルの幸福論という本を参考にしています。
本書ではより深く書かれているので、詳しく知りたい人は本書を参考にしてください。
この記事ではオリジナルの解釈が含まれています。
強いストレスをかかえたとき
あなたにどうなるのだろう?
ストレス耐性が強い人、弱い人の違いを教えよう
ナチスの強制収容所の極限のストレスのなかで元気で生き抜いた人
ナチスの強制収容所に収容された人々は、財産を奪われ、家族から引き離されて家畜同様に扱いを受けてた。
もちろん満足な食事も与えられず、極寒の中で過酷な肉体労働を強いられた。
まさに耐え難い環境であった。
調査対象の多くは戦争が終わり収容から解放された後も難民生活を送った。
その後、三度にわたる中東戦争まで経験していた。
アントノスキーは、「こんな経験をした人たちが、正気でいられるわけがない。心に深い傷を負い、たとえ生還したとしても社会適応はできない」という仮説をたて調査を実施した。
実際に7割の人が不適応状態であり、心身の不調を訴え、うつ傾向を示していた。
ところがその一方で、29%の人は社会に適応して、精神を維持していた。
心が維持できるのは、なぜだろう?
チーズはどこに消えたの要約と現代社会
「チーズはどこに消えた?」という本を読んだことがありますか?
2匹のネズミのスニッフとスカリー、そして小人のホー、ヘムの物語です。
チーズステーションCという場所で2匹と2人は大量のチーズを食べて満足のいく日々を過ごしていた。
ある日、突然チーズがなくなっていた。
その時、2匹と2人はどう行動したか?
・2匹のネズミはすぐに新たなチーズを探しに行った
・2人はチーズが戻ってくるはずと考えて離れようとしなかった。
・やがてホーは「チーズは戻ってこない。怖いけれど探しに行こう」と旅立ち、みたことのない大量のチーズをみつける。そこにスニッフとスカリーがいた。
あなたはどう動くだろう?
ストレス耐性に強い人=SOCが高い人
アントノフスキーの健康生成論
健康と健康破綻が一本のレールで繋がれており、そこにサンタリーファクター(健康要因)が存在します。
健康要因とは休養、趣味、大切な人、さらに学歴、収入、経済的要因なども含まれます。
ストレス対処には、遭遇した困難やストレスを正確に把握して見極める力が必要と考えた。
その力をSOC(Sense of Coherence=首尾一貫感覚)と命名した。
SOCの3つの感覚で構成されている
1⃣把握可能感(sense of comprehensibility)=やはりそう来たか、そうなると思っていた
自分が直面した困難を把握したり、予測できる感覚、あるいは理解できる感覚
2⃣処理可能感(sense of manageability)=なんとななる、なんとかやってやる
直面した困難に対処できる、問題解決できる感覚
3⃣有意味感(meaningfulness)=「これは私への挑戦だ」
直面した困難への対処のしがいも含め、日々の営みにやりがいを感じる
ナチスの強制収容所で精神を保てた人は、SOCが高い人だね。
あなたはストレス対処に強い人ですか?
つぎにサンタリーファクター(健康要因)、
ストレスを打ち勝つ幸せの力について考えよう
幸せの6つの思考を理解しよう
心理的ウェルビーイングとは、持続性のある深い幸福感を指します。
心理的ウェルビーイングの6つの思考で構成されています。
1⃣自己受容=自分と共存する
2⃣人格的成長=自分の可能性を信じる
3⃣自律性=自分の行動や考え方を自己決定できる
4⃣人生の目的=どんな人生を送りたいかはっきりしている
5⃣環境制御力=どんな環境でもやっていけるという確信
6⃣積極的な他者関係=温かく信頼できる人間関係が築いているという確信
自己受容は意外と難しい
自己の対話、そして自分の弱さ、不甲斐なさと正面から向き合い、共存しようとする態度を意味する。
40代以上では自己受容ができている人は厳しい状況でも何とか乗り切って危機を成長できる。
自己受容とはありのまま、今のままで良いという意味ではありません。
自分と能動的に付き合っていく中で人間的に成長できます。
副産物としては自分の不完全さを受け入れることで他人にも完璧さを求めなくなることです。
リーダーは何でもできる人ではなく、できない事も理解して行動できる人かもしれません。
まとめ
・人は強いストレスに弱い。今のままが心地よいという心理バイアス(思い込み)が働く。
・ストレスと健康の間には健康要因があり、それは休養、趣味、大切な人などさまざま。
・健康要因、そしてSOCが高い人はストレスに強い。
・ストレスに打ち勝つには6つの幸せの要因、心理的ウェルビーイングが関係している。
サラリーマン投資家ぐりっとの目線
毎日、twitterをみているとポジティブなニュースばかりでなくネガティブなtweetがたくさん見かけます。
積極的な他者との関係をとれているのであれば、踏みとどまれるかもしれません。
ストレスに弱い人もいますが、失敗体験を経験していない人、そして何もしてこなかった人は成功も失敗の経験がありません。
そのため小さなストレスであっても、すぐに倒れてしまう。
若い世代では小さなトライ&エラーを繰り返して自分の能力を高める。
その中でストレス耐性をつけていく…。
そうすれば40代以降に大きく転ぶことはなくなるはずです。
そして失敗した場合は佐久間宣行さんのように「これはコントだ」と考えてみましょう。
また箕輪 厚介さんのように「死ぬこと以外はかすり傷」と考えるなど思考をシフトしていきましょう。
このように本を読めば他人の価値観にふれることができます。
あなたにあう対処方法をみつけてSOCを高めていこう。
もっと詳しく自分と向き合いたい、ストレスに強くなりたい人におすすめします。
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