高配当だけど…「SPYD」が推奨されない本当の理由とは?

配当重視の投資を考えている人なら、まず高配当ETFが気になりますよね。
その中でもSPDRポートフォリオS&P 500高配当ETF(SPYD)は名前の通り、S&P 500の中で高配当な銘柄を集めたもの。
しかし、高配当でありながらも他のETFと比べて人気がなく、投資家の間で「少し不安…」と言われがちです。どうしてSPYDが他の高配当ETFに比べて推奨されないのか、その理由を具体的に見ていきましょう。

この記事は以下のようなひとにおすすめ!
  • 配当利回りに注目しているが、長期の成長も重要視したい
  • リスクを抑えて安定した収益を期待する
  • ETF選びでセクター分散を重視する
項目内容
正式名称SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF
ティッカーSPYD
運用会社State Street社
ベンチマークS&P500高配当指数
設定日2015年10月
経費率0.07%
分配頻度年4回(3月、6月、9月、12月)
組入銘柄数約80銘柄
主要セクター不動産(約26%)、金融(約21%)、公益事業(約17%)
特徴S&P500構成銘柄から配当利回り上位80銘柄を均等に組入れ
銘柄入替年2回(1月と7月の最終営業日)
SPYDの基本情報
この記事の結論

PYDが高配当でありながらも人気が低い理由を振り返ると、以下のようなポイントが浮き彫りになります。

  • パフォーマンスの低迷:VYMなどと比べて一貫してリターンが劣る。
  • セクターと銘柄の偏り:金融・不動産への集中や中型株に偏る点が安定性に欠ける。
  • 配当成長の不安:配当は高いが成長期待が薄く、銘柄選びに注意が必要。

SPYDは一見、高配当利回りで魅力的ですが、リスクや安定性を重視する投資家にとっては要注意のETFです。
他のETFと比較しながら、どのような配当重視の投資が自分に合っているかを再確認してみるとよいでしょう。

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目次

SPDRポートフォリオS&P 500高配当ETF(SPYD)の懸念要素①パフォーマンス不足とリスクが高い

理由の1つめはSPYDは高配当にもかかわらず、リターンが他ETFよりも低く、リスクも高いことでしょう。

SPYDは「高配当」に注目する投資家のニーズを満たすはずですが、実はパフォーマンスが一貫してバンガード高配当利回りETF(VYM)やS&P500指数を下回っています
2015年の設立以降、SPYDは年平均利回りでVYMに負ける傾向が続き、特に2020年のパンデミック後はその差が顕著になりました。

また、SPYDは株価の動きがVYMよりも不安定で、リスクが高いとも言われます。これは、SPYDの値動きが他のETFと比べて変動しやすく、大きく上下しやすいことを意味します。
特に、不況や金利の変動に対する影響を受けやすいため、「安定した配当を得たい」と思っている投資家には少し不安な面があるかもしれません。

finviz dynamic chart for SPYDfinviz.comより
finviz dynamic chart for VYMfinviz.comより

SPDRポートフォリオS&P 500高配当ETF(SPYD)の懸念要素② セクター集中リスクと保有銘柄のバランス

理由の2つめはSPYDのセクターと銘柄バランスが偏り、安定性に欠けていることです。

SPYDは高配当なS&P500銘柄を厳選していますが、その約60%が金融、不動産、公益事業といった金利に敏感なセクターに集中しています。
とりわけ金融セクターは約25%を占め、金利変動による影響が大きく、金利が上がれば収益が圧迫される可能性もあります。
このため、金利環境が変わるたびに大きな影響を受けやすく、安定を求める投資家にとっては不安要素となります。

さらに、SPYDの銘柄は中型の企業に偏っており、安定性の高い超大型企業が少ないという特徴があります。
超大型企業は経済の変動に対する耐久力が強いため、これが少ないと市場の波に揺れやすくなります。
「どんな景気でも安定した収益を得たい」と考える投資家にとっては、リスクが高めに感じられるかもしれません。

SPDRポートフォリオS&P 500高配当ETF(SPYD)の懸念要素③配当成長の懸念と銘柄の選び方に注意

SPYDの魅力は間違いなく「高い配当利回り」です。
しかし、配当利回りの高さに反して、長期的に安定して増えていくかというと心配な点があります。実際、SPYDの配当額は過去3年間で減少傾向にあり、逆にVYMなどの他の高配当ETFは安定して増えていることが多いです。

さらに、SPYDは企業の財務の健全性や収益力をしっかりチェックしていないため、業績が良くない企業が入ることもあります。
配当は良いけれど、事業の基盤が弱い企業が含まれる可能性があり、その結果、長期で見たときに「安定した高配当」というイメージからは少し遠ざかってしまうのです。

✅ まとめ

まとめ

SPYDが高配当でありながらも人気が低い理由を振り返ると、以下のようなポイントが浮き彫りになります。

  • パフォーマンスの低迷:VYMなどと比べて一貫してリターンが劣る。
  • セクターと銘柄の偏り:金融・不動産への集中や中型株に偏る点が安定性に欠ける。
  • 配当成長の不安:配当は高いが成長期待が薄く、銘柄選びに注意が必要。

SPYDは一見、高配当利回りで魅力的ですが、リスクや安定性を重視する投資家にとっては要注意のETFです。
他のETFと比較しながら、どのような配当重視の投資が自分に合っているかを再確認してみるとよいでしょう。

ちなみに私はSPYDは、昨年度にすべて売却してVYMに投資をしています。
みなさんはどうしますか。コメントはXからお願いします。

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