米国国債10年利回り4%推移、高配当投資家は乗り換えるべきか

10年米国国債利回りは約4%を推移していますね。
この高い利回りにより、サラリーマン投資家にとって高配当投資より債権のほうが魅力的に感じる人もいるかもしれません。

高配当株投資家は米国国債に乗り換えるべきかについて記事にしました。
著者はサラリーマンは一定の金融資産を国債を組み込むことには賛成ですが、基本的には高配当投資を継続することをおすすめしています。

この記事を読むことで現在の米国国債について、またサラリーマン投資家が高配当を継続する理由について知ることができます。

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目次

米国国債とは

まずは米国国債について説明します。
米国国債とは連邦政府の支援を受けて発行され、投資家に提供される債券のこと。
米国国債を購入すると、投資家は購入額を通じて政府にお金を貸していることでしょう。
10年米国国債の利回りは、投資家が国債を購入し満期まで保有した場合の年間リターンを表されます。
利回りは債券の額面に対する%で示されます。

米国債券
【例】10年米国国債の利回りが4%の場合
1,000万円で国債を購入した投資家は、毎年400,000円の利息を受け取ることができます。
満期時には、投資家は元本の全額である1,000万円を受け取ります。

近年の米国の高配当で有名な株式を紹介します。
このように利回りだけをみると、高配当投資家が米国債券に投資を考えるのもわかる気がしますね。

米国株
【例】
・ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の利回り3%
・ウォルマート(WMT)の利回り1.48%
・マクドナルド(MCD)の利回り2.07%

米国国債はデフォルトのリスクが低いため満期までに投資家がに受け取ることができます。
これは利回りが通常より低いことを意味しますが、それでも4%の利回りは投資家にとって非常に魅力的です。ただし投資収益には税金がかかることを忘れないでください。
税金面を考慮すると、実際に受け取れる利回りは税金額によって減少します。

米国債券の推移(2023/7/12)

名称利率 価格利回り 1ヶ月利回り変化幅年間利回り変化幅
GB3:GOV 米国債 3ヶ月0.005.235.38%+18+324
GB6:GOV 米国債 6ヶ月0.005.275.50%+15+277
GB12:GOV 米国債 12ヶ月  0.005.105.39%+19+245
GT2:GOV 米国債 2 年 4.6399.574.86%+28+181
GT5:GOV 米国債 5 年4.0099.124.20%+31+118
GT10:GOV 米国債 10 年  3.3895.363.95%+22+98
GT30:GOV米国債 30 年 3.6393.424.00%+13+85
 Bloomberg https://www.bloomberg.co.jp/markets/rates-bonds/government-bonds/us

ゼロクーポン債

ゼロクーポン債とは、利付債とは違い、期間中に利息を受け取ることがありません。
代わりに、額面金額から利回り相当額が割引された価格で取引され、満期になると額面金額で償還されます。
つまり、購入時には安い価格で購入し、満期になると額面金額を受け取ることができるのです。

ゼロクーポン債の利回りは、購入時と償還(満期)または中途売却時の価格差(キャピタルゲイン)と保有期間から計算されます。
利息が途中で支払われないため、利払い時の再投資リスクもありません。
また複利効果を得やすいというメリットもあります。

現在、米国では割引方式で発行される国債はTreasury Billのみです。
利付国債はストリップス化(元本と利金を分離して取引すること)が可能であり、日本国内では主に元本部分のみがゼロクーポン債として取引されています。

つまり、ゼロクーポン債は利付債とは異なり、利息が途中で支払われず、購入時に割引された価格で取引されます。
利回りは価格差と保有期間から計算され、複利効果を得やすい特徴があります。

SBI証券ウエイブサイト参照

米国国債の最大のメリット 安全性

米国国債の最大のメリットは、不安定な時期でも安全性でしょう。
近年の連邦準備制度はインフレ率を2%に引き下げることに注力しているため株価は最近変動しています。
これは利上げが行われる可能性が高く、投資家は現金を債券に投資して方向に傾くでしょう。

また投資家は長い間大きな利益を得ることが難しいかもしれませんが、債券は一部の現金を安全に保管するために使うことができます。
これにより、市場が急落しても少なくとも一部の資金は守られるため、心配せずに眠ることができますね。
特に退職が近づいている人にとっては有益かもしれません。
退職後はすぐに現金が必要になるため、債券に投資することは賢明ですから。

米国国債のデメリット 株価上昇の恩恵を受けられない

国債は景気が低迷している時に有益な投資とされていますが、好景気になると話は変わってきます。
景気後退は起こり得ますが、最終的にはどこかで終わります。
そのため投資家は高い配当や利回りを提供してくれる可能性のある企業に投資できないかもしれず、長期間にわたって現金を固定することになります。

したがって、投資家は不況中でも配当株を検討するかもしれません。
投資家は、不況に強いとされる業界や景気後退時に保護と配当を提供してくれる企業を探す必要があります。食品や生活必需品、公益事業、ヘルスケアなどの業界が選択肢となります。
ただし、これらのセクターにはリスクも存在します。
債券や財務省の証券に投資する場合よりもリスクが高くなる可能性があります。

将来を予測することはできませんが、投資家は過去の企業の業績を調べることで、不況中やその後に高い配当や利益を提供できる可能性のある企業を見つけることができます。
例えば、ウォルマート(WMT)は不況の中でも存続し続けてきた歴史があります。

米国国債を購入せずにウォルマート(WMT)を買っていたら、どうなったか?

例えば、2007年から2009年の大不況を考えてみましょう。
消費者が支出を抑える中、ウォルマートなどの企業は好業績を収めました。ウォルマートの配当利回りは1.48%で、財務省の証券(債券)の利回り4%には及びませんが、株価の上昇による利益を得ることができます。
過去5年間でウォルマートの株価は77%上昇しました。
したがって、配当を追求するだけでなく、将来の持続的な成長も期待できるため、追加の現金を求める投資家にとって魅力的です。

また、長期的な視点で配当株を保有した場合、過去10年間でウォルマートの株価は111%上昇しました。
つまり最初に投資した金額の2倍以上になります。
たとえピーク時に購入したとしても、それは素晴らしい投資になりました。
例えば、大不況の真っただ中にウォルマートの株を購入していた場合、14年間で投資額は200%上昇しています。

したがって、配当利回りが10年の国債の利回りを下回っていても、キャピタルゲインのリターンは国債よりもはるかに大きい可能性があることを覚えておいてください。

米国国債 まとめ

サラリーマン投資家は、年齢に応じて投資戦略を変える必要があります。
20代から40代の投資家は高配当株を売却すべきではありません。
代わりに、投資を分散させることが重要です。
この年齢層の投資家は投資期間が長く、より多くのリスクをとることができます。
そのため、株式などのリターンが高くリスクも高い投資に積極的に取り組むことがあります。
ただし債券への投資も考慮することはありますが、その割合は比較的少ないでしょう。

一方、50代以降の投資家は投資期間が短く、リスクを回避する傾向があります。
退職後の生活資金を守るために、債券などの安全な投資により多くの資金を割り当てる可能性が高いです。
この年齢層の投資家も配当株に投資することがありますが、利回りが低く、安定した企業に投資することを選ぶかもしれません。

したがって、20代から40代の若い投資家は高配当株を売却すべきではなく、投資を多様化することが重要です。50代以降の年配の投資家は、債券への割合を増やすことを考慮する必要があります。

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