今回のテーマは、「教育費は学資保険ではなく、NISAで捻出しましょう」です。
子どもが生まれたため、学資保険に加入を考える人は多いはずです。
しかし、実は学資保険よりもNISAで投資をする方が、より効率的にお金を積み立てることができます。
この記事を読むことで、教育費についてどのように向き合えばよいのかを理解することができます。
NISAという投資手法を活用することで、より柔軟な資産運用が可能となります。
将来の教育費を確保するために、適切な計画を立てる参考になるでしょう。
教育費に関する記事
教育費について他の記事でも解説しています。
過去の記事は新NISAの法案整備前なので視点が違いますが、参考になると思います。
リンク先を貼っておきますので、参考にしてください。
(2023年はジュニアNISAが最大限に使用することを最もおすすめしています)
教育費について記事をまとめました。
学資保険を詳しく理解しよう
そもそも学資保険とは
学資保険とは、子どもの教育資金を準備するための貯蓄型保険の事です。
毎月決まったら保険料を払うことで、教育資金が必要になったタイミングで保険金を受け取ることができます。
保険料を払うことで、払った額よりわずかですが上乗せ(返戻率(へんれいりつ))受け取ることができます。
万が一、契約者に不徳の事態が陥った場合でも保険額は支払われます。
その他にも所得控除の対象になりますので、所得税や住民税が軽減されます。
一見、優れたシステムのようですが、以下のようなデメリットがあります。
デメリット1⃣ 学資保険に加入すると資金が拘束される
大学費用が最も金銭的な負担が増大する時期です。
ほとんどの家庭は、この段階に教育費を貯めています。
ただし場合によっては中学受験、高校受験などにお金が必要な場合があります。
また他にも子ども部屋を確保するため新築住居を購入するなどお金が必要になることもあるかもしれません。
そんなイレギュラー対応に学資保険は全く役に立ちません。
保険なのに想定外を想定しておらず、いざ途中解約すると解約金が発生してしまい、場合によっては元本割れを起こすこともあります。
子どものために貯めるはずが、子どもにために使えない場合があることを理解して契約する必要があります。
デメリット2⃣ 学資保険は現代社会では返戻率が低い
支払いに対して返戻率が110%の学資保険は、初めは魅力的に感じるかもしれません。
また18年や20年という長期的な投資においては、10%の上昇ではコストが高くなる可能性があります。
実際に近年は物価高が家計を苦しめていますからね。
もちろん学資保険には返戻率以外に医療保険や死亡保険などの保険としての側面があります。
いずれにしても物価の上昇や近年の円安相場を考慮すると、20年後に返戻される110万円の価値は不透明です。
円の価値がどんどん下がり続けている現代の日本。
長期的なインフレーションや経済の変動によって、実際の教育費自体が返戻率だけでは想定額より足りなくなる可能性が高いと思われます。
教育費の積み立てをNISAで行うメリット
この学資保険の2つのデメリットをカバーしてくれるのがNISAです。
もちろん売買時期に応じて利益が減ることも予想されます。
ただ教育費を考えると10年・20年という長期投資になるはず。
当初考えていなかった中学受験にむけて費用を工面する場合、10年の積み立て期間。
この場合、減益になるリスクは非常に少ないと思われます。
また計算上、ジュニアNISA(80万円投資した場合)利回り4%、18年間運用すると約2倍になります。
✅欲しいときに融通が利く
✅マイナスになるリスクが非常に少ない
それでも学資保険に加入したい
子供の将来を考えて不安になる気持ちは親ならだれにでもあります。
安心感を求めて学資保険に入りたい人もいるかもしれません。
そんな人であっても、NISAを始めるべきです。
可能であれば同額以上の投資を行うことで、保険としての学資保険、投資としてのNISAを行ってみてはいかがでしょうか。
幸い新NISAは年間120万円の投資枠があります。
一般的なサラリーマンであれば、上限枠にこだわる必要はなく、学資保険以外の余力内で投資を行ってみてください。
(もしかしたら、この方法が一番良い方法かもしれません)
まとめ
学資保険のメリットもありますが、デメリットをしっかりと理解しましょう。
20年前であれば、学資保険を勧めていたかもしれませんが、徐々に変化していきます。
時代に合わせた教育費の最適解をしっかりと身につけていくことも親の役割の1つかもしれません。
今の時代にあった教育という投資についても日々発信していきます。
ぜひ他の記事についても読んでみて感想をいただけたら嬉しいです。
余談ですが、私の場合、2022年からジュニアNISAを始めました。
それまではNISAを利用していましたが、積み立てNISAに変更したことがきっかけです。
この頃、すでにジュニアNISAが廃止されるのも決まっていたので、時代の波に乗った形です。
娘の大学進学資金に充てるつもりですが、子どもの進学は不透明。
せっかくなので、子どもの将来に使いたいと考えています。
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