証券会社のETFランキングを鵜呑みにすると痛い目しかあわない理由

2024年3月31日

ETFを購入する場合、証券会社のランキングを参考にしていますか。

ETFのランキングのなかには投資とは思えない投機に投じたETFが多数ランクインしています。

この記事では証券会社のETFのランキングを読み解きながら、サラリーマンの投資の考えかたについて紹介します。

この記事は以下のようなひとにおすすめ！

✅SBI証券・楽天証券・マネックス証券で投資を行っている

✅ついランキングを気にしてしまう

✅ETFに投資を考えている

📕 この記事の結論 📕
✅ランキング上位を買付するひとは投資家というより投機家
✅マネすることはリスクが高い。普通のひとはやめておけ
✅普通の人はインデックス投資信託で十分。ETFに投資する場合でも、インデックス指数を中心に投資をしよう

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✅ ETFとは

ETF（上場投資信託）とは、投資信託が株式として取引されるものです。

ETFは、投資信託よりも取引が簡単であり、手数料も安いです。そして、その日の株価で買ったり売ったりできるのが大きな利点です。

ただし、取引金額が大きくなることや、海外のETFを買う場合は為替手続きが必要になることもあるため、初心者には敷居が高いと感じる人もいます。

実は、あまり知られていませんが、オルカンもETFとして上場しています。

一方で、投資信託の場合、手数料が下がったり、ポイントがもらえるなど、証券会社同士の競争が激しくなっています。

昔はETFや株式が主流でしたが、最近では手数料がほとんどかからない投資信託が登場しており、有名なアナリストも投資信託を推奨する傾向にあります。

つまり、ETFに投資する人は、ある意味でマイナーな投資手法であり、投資経験が長い投資家が多いとも言えるかもしれませんね。

項目	ETF（上場投資信託）	投資信託
売買手数料	低い	低い
取引のしやすさ	簡単	少し複雑
取引のタイミング	株価で即時取引可	翌日価格での取引
取引金額	高額でも対応しやすい	一定金額以上から投資可能
手数料	低い	低い
為替手続き	海外ETFの場合必要	不要
管理会社	ETF発行者が管理	投資顧問会社が管理
入出金のタイミング	常時可能	毎週など決まった曜日

✅ETFに対する人気株式の変化

投資信託は100円から買えるので、初心者にもわかりやすく、手軽に始められるのが特徴です。
一方で、ETF（上場投資信託）にはレバレッジを効かせた商品があり、これが人気の理由の一つです。

最近では、半導体やQQQなどの3倍レバレッジ商品が注目を集めています。
これらの商品は、市場の値動きを3倍にして追うため、大きな利益を得る可能性がありますが、同時に大きな損失も招くリスクがあることを忘れてはいけません。

投資には短期的に利益を得られる反面、市場が下落したり、一定期間横ばいだったりする場合には大きなマイナスに転じることもあります。
そのため、慎重な判断が求められます。

また、レバレッジ投資は信託報酬が高いことが多いので、その分リターンも大きいですが、ETFの本来のメリットである低コストの恩恵を得られない場合もあります。

サラリーマン投資家にとって、大切なのは確実に利益を上げることです。
リスクの高い商品に手を出すことなく、着実に資産を増やすことが肝要です。

リンク

✅ 米国ETFランキング（SBI証券・楽天証券）

米国ETFランキングについて、まとめました。
（レバレッジETFに関しては赤色でまとめています）

✅ 米国ETFランキング(SBI証券)

順位	ティッカー	銘柄名
1	SOXL	Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF
2	VOO	バンガード S&P 500 ETF
3	SOXS	Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF
4	TQQQ	プロシェアウルトラプロ QQQ ETF
5	QQQ	インベスコ QQQ トラストシリーズ1 ETF
6	TMF	Direxion デイリー20年超米国債ブル3倍 ETF
7	SMH	ヴァンエック半導体 ETF
8	VTI	バンガードトータルストックマーケット ETF
9	SPYD	SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF
10	SQQQ	プロシェアウルトラプロショート QQQ ETF

SBI証券におけるETFランキング（2024/3/18-3/22）

✅ 米国ETFランキング(楽天証券）

順位	ティッカー	銘柄名
1	SOXL	DRX SEMICON BL3X(Direxion デイリー半導体株ブル 3倍 ETF)
2	QQQ	INVESCO QQQ(インベスコQQQ 信託シリーズ1)
3	SOXS	DRX SEMICON BR3X(Direxion デイリー半導体株ベア 3倍 ETF)
4	VTI	VANGUARD TTL MKT(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
5	SPY	SPDR SP500 TRUST(SPDR S&P 500 ETF)
6	VOO	VANGUARD SP 500(バンガード・S&P 500 ETF)
7	TMF	DRX DL 20TR BL3X(Direxion デイリー 20年超米国債ブル3倍 ETF)
8	TQQQ	PRO ULTRAPRO QQQ(プロシェアーズ・ウルトラプロQQQ)
9	SPYD	SPDR SP500 H DIV(SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF)
10	SPXL	DRX DL SP500BL3X(Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF)

楽天証券におけるETFランキング（2024/3/17-3/23）

ぐりっと

SBI証券・楽天証券ともに5銘柄がランクインしているね

✅ サラリーマン投資家はレバレッジ投資ETFに手を出すな

近年、金融庁の新NISA（少額投資非課税制度）の影響で、投資信託への資金流入が増えています。多くの投資家が長期的な視点で積極的に投資信託を選んでいますが、一方で一部の投機家はレバレッジ投資に夢中になっているようです。

投資信託は、安定した資産形成や長期的な資産運用を目指す投資家に適しています。しかし、レバレッジ投資は高いリスクが伴うため、投機的な取引が主体となります。これは、投資ではなくギャンブルに近い行為です。

ネット上では、儲かっている時には資産を公開し、大きく下がるときには情報を伏せる、もしくは撤退するというパターンが見られます。レバレッジ投資は株価の変動に加速度的に反応し、停滞するときもマイナスに振れるため、非常にリスキーな取引と言えます。

投資は長期的な視点で資産を増やすための行動であり、安定した成果を得るためには時間と忍耐が必要です。一方で、レバレッジ投資は一時的な勝利に魅力を感じるかもしれませんが、そのリスクを正しく理解せずに手を出すと、人生を大きく棒に振る可能性が高いでしょう。

✅ まとめ

まとめ

✅ ETF（上場投資信託）とは

定義: ETF（上場投資信託）は、投資信託が株式として取引されるものであり、取引が簡単で手数料が比較的安い特徴を持つ。
取引の簡便さ: 当日の株価で取引が可能であり、手数料も通常の投資信託よりも安く抑えられている。
海外ETFへの注意: 海外のETFを購入する際には為替手続きが必要であり、初心者には敷居が高い場合もある。
オルカンもETF上場: オルカン（架空の企業）もETFとして上場している。
投資信託との比較: 最近では投資信託も手数料が低下し、ポイントなどの特典も増えており、ETFとの競争が激しくなっている。
アナリストの推奨: 有名なアナリストも投資信託を推奨する傾向にあり、ETFに投資する人は投資経験が長い投資家が多い傾向。

✅ 米国ETFランキング（SBI証券・楽天証券）

SBI証券（2024/3/18-3/22）

SOXL – Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF
VOO – バンガード S&P 500 ETF
SOXS – Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF
TQQQ – プロシェアウルトラプロ QQQ ETF
QQQ – インベスコ QQQ トラストシリーズ1 ETF
TMF – Direxion デイリー20年超米国債ブル3倍 ETF
SMH – ヴァンエック半導体 ETF
VTI – バンガードトータルストックマーケット ETF
SPYD – SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF
SQQQ – プロシェアウルトラプロショート QQQ ETF

楽天証券（2024/3/17-3/23）

SOXL – DRX SEMICON BL3X (Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF)
QQQ – INVESCO QQQ (インベスコQQQ 信託シリーズ1)
SOXS – DRX SEMICON BR3X (Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF)
VTI – VANGUARD TTL MKT (バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
SPY – SPDR SP500 TRUST (SPDR S&P 500 ETF)
VOO – VANGUARD SP 500 (バンガード・S&P 500 ETF)
TMF – DRX DL 20TR BL3X (Direxionデイリー20年超米国債ブル3倍ETF)
TQQQ – PRO ULTRAPRO QQQ (プロシェアーズ・ウルトラプロQQQ)
SPYD – SPDR SP500 H DIV (SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF)
SPXL – DRX DL SP500BL3X (Direxionデイリー S&P 500 ブル3倍 ETF)

✅ レバレッジ投資ETFに関する注意点

リスクの高さ: レバレッジ投資ETFは市場の値動きを3倍などで追うため、大きな利益と損失の可能性がある。
投機的取引: レバレッジETFは一時的な勝利を狙う投機的な取引が主体であり、投資としての側面が薄い。
リターンとリスク: 高いリターンと引き換えに、高いリスクも伴うため、慎重な判断が必要。
信託報酬: レバレッジ投資ETFの信託報酬は一般的に高く、低コストのETFの恩恵を得られない場合も。
投資の目的: サラリーマン投資家にとっては確実な利益を上げることが重要であり、リスクの高い商品に手を出すことは避けるべき。

✅ まとめ

ETFは取引が簡便で手数料が安いが、レバレッジETFは高いリスクが伴う。
米国ETFランキングでは半導体関連やS&P 500などが上位にランクインしている。
サラリーマン投資家はリスクの高い商品に手を出すよりも、確実に資産を増やすための長期的な視点で投資を行うべき。

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