小説『コンビニ人間』から学ぶ普通サラリーマンの難しさ

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目次

紹介する本:コンビニ人間

・ジャンル:一般
・著者:村田 沙耶香
・出版社:文藝春秋
・出版日:2016/7/27
・定価:1,100円(1,100円+税10%)

こんな人に読んでほしい

・仕事は好きではない
・仕事は好きだが、給料が安い
・人間関係で悩むことがある
・抽象的な概念がわからない

書いた人:村田 沙耶香

1979年、千葉県生まれ。玉川大学文学部芸術文化学科卒。2003年、『授乳』で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)を受賞しデビュー。2009年、『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、2013年、『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島賞、2016年、『コンビニ人間』で芥川賞受賞。同作は累計発行部数100万部を突破した。その他の著書に『マウス』『星が吸う水』『タダイマトビラ』『地球星人』『殺人出産』『消滅世界』『生命式』などがある。(Amazon参照)

『コンビニ人間』はどんな本?

プレビュー

専門性レベル:★★★(一般レベル) 内容:★★★(ふつう) 
わかりやすさ:★★★(ふつう) おすすめ:★★★(万人向け)

コンビニ人間というのは、36歳未婚、彼氏なしのバイト歴18年の古倉恵子の物語です。

コンビニという世界をとおして普通とは何かがテーマである。

133ページと比較て短いため非常に読みやすい本です。

普段はビジネス書ばかり紹介してるよね?
なんでこの本を紹介しようと思ったの?

ビジネス書ではないけれど、コンビニ人間をとおして
サラリーマンが必要なことを学べるとおもうよ

『コンビニ人間 』の古倉恵子、白羽からサラリーマンが学べること

ポイント①古倉恵子から普通について考える

本書から読みとれることは、主人公(古倉恵子)という人間の特異性です。

小学校のエピソード(幼少期に道で鳥が死んでいると食べようと考える、暴力をしている男子を止めてといわれてスコップで殴る)からアスペルガー症候群、発達障害だと思います。

かぞくは病気を治したい、普通になってほしいと願っていますが、治ることはありません。

古倉恵子は普通になれないのであれば、普通を演じる方法を彼女なりに考えて社会の歯車になろうします。

そして自分を作るのは周囲の人間であり、周囲の人間から学ぶことで社会に適応しようする姿は、方法はどうあれ学ぶことが多いと思います。

ぐりっと

古川恵子の周囲は白羽を除くと普通の人しかいません。
本書の書き方が上手ですね

仕事は決められたことを忠実に行える人は貴重であり優秀。ただしうまく使われる

私生活でも独特の感性でしたが、それ以外では合理的にきめていました。

つまり古倉恵子は、決められたことを正しく行うという意味では非常に優れており、コンビニ店員という仕事は、きっと重宝された人材だった思います。

しかしコンビニバイトの給料は安月給です(東京都コンビニ平均1,085円×8時間×月20日:173,600円)。

人間関係は良好だとしても、賞与もなく退職の際は仲の良いスタッフからプレゼントをもらう程度。

能力に見合った報酬はもらえていません。(主人公は気にしていない様子でしたが・・・』

コンビニ店員が天職であれば『正社員を目指す』、『店長を目指す』など生きる手立てはたくさんあったように感じます。

いろいろな人が、いろいろな生き方をすることは問題ではなく、じょうずに生きることが必要かもしれません。

会社員であっても、仕事に愛着を持っても仕事をしている時だけの関係になるのは珍しくありません。
今の環境に満足せずに仕事の中で自分の居場所を作るのではなく、自分の居場所の一部が仕事だと認識する。

ポイント②白羽から普通を考える

物語の最重要人物の白羽を一言でいうと『夢見る中二病の35歳男』です。

私生活では定職に就かずに親族から借金をして住む家もないダメな中年男性です。

35歳という年齢から考えると会話の内容もおさなく感じます。

本来であれば定職もつけずに生活保護を受けている人かもしれません。

古倉恵子の異常性に気づきながら、寄生しようするところも残念な存在です。

夢を見るのであれば努力をする。小さくても動くことが大切

学生であれば白羽の発言は社会的に許されるとおもいますが、白羽は35歳。

IT企業のアイデアを実現したいなど語っていますが行動することができず、人望も技術もない人間。

そのうえで他人の文句をいうため誰にも好かれません。

社会の文句を言いながら行動しない、できない人間はたくさんいます。

小さい事でもコツコツと積み上げていくことができれば白羽のような人でも変わることができたのではないでしょうか?

今の世の中を否定しても何も変わらない。
まずは行動することが非常に大切です。

ぐりっと

主人公の古川恵子は白羽より行動力がありますね。

『サラリーマン(投資家)ぐりっと』目線

古倉恵子や白羽を嫌いになれなかった理由

本書を読み終えて、古倉恵子や白羽たちを好きでも嫌いという感情はありませんでした。

2人とも、よく頑張っているさえ思いました。

彼らは社会的な弱者であり、コミュニケーション力(古川恵子は賛否両論ありますが)が低いですが、行動力と方向性さえ間違わなければきっと幸せに暮らしていけるはずです。

古倉恵子のようなアスペルガー症候群は人口1%はいるそうです。

古倉恵子や白羽のような人は少なからず社会には存在しています。

みえていないだけかもしれません。

そんな彼らを社会は受け入れることは一つの課題かもしれません。

(投資の対象にはなりませんが・・・・。)

まとめ

・仕事は自分の居場所の一部であるが、すべてではない。
・仕事に依存しすぎない
・小さくても行動することが大切
・グレーゾーンの存在に理解しつつ、どのように付き合っていくか

たくさんの本を読むではなく、少ない本でアウトプットする機会が増やしていこう。

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