【物申す】本当にVYMよりSCHDのほうが成績がよいのか?

みなさん、こんにちは。

ここ数年、ETF(上場投資信託)への関心が高まっていますね。楽天やSBIから新たにSCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)という投資ファンドが登場し、「これが最高の投資先だ」とSNSでも話題沸騰中です。

でも、本当にSCHDはそんなに優れた投資先なのでしょうか?

今回は、SCHDと、同じく高配当ETFとして人気のVYM(Vanguard High Dividend Yield ETF)を徹底比較し、その成績や特徴を掘り下げてみました。
この記事を読み終えた頃には、あなた自身で投資判断を下せる知識が身についているはずです。

それでは、始めましょう!

この記事は以下のようなひとにおすすめ!
  • 安定した投資を重視する人: 長期的な資産形成を目指しており、リスクを抑えながら配当を得たい。
  • 配当重視で成長性も欲しい人: 高配当を得ながら成長性を取り入れたいと考えている投資家。
  • ETF初心者: SCHDやVYMといったETFの基本や比較を学びたい。
この記事の結論
  • SCHDは、高配当+成長性を狙いたい投資家に適している。
  • VYMは、分散投資で安定性を求める投資家に向いている。
  • 成績データを見る限り、一概に「どちらが優れている」とは言えない。
  • 投資判断は、個々の目標とリスク許容度に基づいて行うべき。
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目次

✅ SCHDの基本情報

まずはSCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)について解説しましょう。

SCHDは、アメリカの高配当株に投資するETFで、以下のような特徴があります。

  • 設定日: 2011年10月20日
  • 経費率: 0.06%
  • 配当利回り(2023年): 3.51%
  • 資産総額: 約598億ドル(2024年9月時点)
  • 配当金の支払い頻度: 年4回(2月、5月、8月、11月)
  • 主要組入銘柄: ロッキード・マーチン、アッヴィ、ホーム・デポ、ブラックロック、コカ・コーラなど

過去5年間のトータルリターンは約89.2%と、安定したパフォーマンスを示しています。

SCHDは、高配当銘柄にフォーカスしながらも、成長性のある企業を選定している点が特徴です。
そのため、「高配当+成長性」を両立したい投資家に支持されています。

finviz dynamic chart for SCHDfinviz.comより

✅ VYMの基本情報

次に、VYMについて説明します。

VYM(Vanguard High Dividend Yield ETF)は、幅広い分散投資が可能なETFです。

  • 設定日: 2006年11月10日
  • 経費率: 0.06%
  • 配当利回り(2023年): 2.64%
  • 銘柄数: 約400銘柄
  • 配当金の支払い頻度: 年4回(3月、6月、9月、12月)
  • 主要組入銘柄: ジョンソン・エンド・ジョンソン、エクソンモービル、JPモルガン・チェースなど

VYMの最大の特徴は、400銘柄以上に分散投資している点です。これによりリスクが軽減され、安定したリターンが期待できます。

過去5年間のトータルリターンは約59.2%と堅実な成績を維持しています。

finviz dynamic chart for VYMfinviz.comより

✅SCHD対VYM:成績比較

では、具体的に両ETFの成績を比較してみましょう。 以下の表は、2018年から2024年までのトータルリターンとボラティリティ(価格変動性)を示しています。

年度トータルリターン(SCHD)トータルリターン(VYM)ボラティリティ(SCHD)ボラティリティ(VYM)
2018年4.6%6.6%12.8%12.2%
2019年27.3%24.1%12.3%11.1%
2020年15.1%1.1%34.3%34.2%
2021年29.9%26.2%13.1%12.7%
2022年-3.2%-0.5%18.8%18.4%
2023年4.6%6.6%12.8%12.2%
2024年19.3%23.0%11.1%10.6%
  • 2020年は、SCHDがVYMを大きく上回る成績を収めています。しかし、2022年以降の成績を見ると、VYMの方がトータルリターンで上回る年が増加しています。
  • ボラティリティ(価格変動性)は、全体的にVYMの方が低く、リスクが抑えられています。

このデータから分かるように、SCHDが優れたパフォーマンスを発揮する場面もあるものの、VYMの方が長期的に安定していると言えそうです。

ここまで読んで、迷っている方もいるでしょう。「じゃあ、結局どちらがいいの?」と。

答えはシンプルです。

どちらを選ぶかは、あなたの投資スタイル次第です。

  • 安定性を重視したい方: VYMがオススメ。分散投資の恩恵を受けつつ、低ボラティリティで安定した利回りを享受できます。
  • 成長性と配当利回りのバランスを取りたい方: SCHDが最適。高配当株に集中しつつも、成長性のある企業を含んでいます。

ただし、トレンドに流されるのではなく、自分自身で十分な調査を行った上で判断することが重要です。

✅ まとめ

まとめ

最後に、今回のポイントを簡単に振り返りましょう。

  • SCHDは、高配当+成長性を狙いたい投資家に適している。
  • VYMは、分散投資で安定性を求める投資家に向いている。
  • 成績データを見る限り、一概に「どちらが優れている」とは言えない。
  • 投資判断は、個々の目標とリスク許容度に基づいて行うべき。

投資はあくまで自己責任。しっかりとデータを分析し、納得できる選択をしてください。

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