QQQとVOO、両方持つべき? それとも投資信託で少額から始めるべき?

「QQQとVOOどっちを買えばいい?」

投資を始めたばかりの人や、ETFの選択に迷っている人なら一度は考えたことがあるだろう。
QQQは米国のハイテク銘柄中心のETF、VOOはS&P500に連動するETFで、どちらも人気が高いETFだ。

この記事では、QQQとVOOの違いを整理しながら、どのように投資すべきかを考えみた。

この記事は以下のようなひとにおすすめ!

1. QQQとVOOの違いを知りたい人

  • 「投資を始めたばかりで、どのETFを選べばいいかわからない…」
  • 「ハイテクが強いQQQが良いと聞いたけど、本当にVOOより優れてるの?」
    → QQQとVOOの特徴を整理し、どちらが自分に合っているか判断できるようになる。

2. リスクを抑えながらQQQに投資する方法を探している人

  • 「QQQのリターンは魅力的だけど、1株400ドル以上もするし、高すぎる気がする…」
  • 「暴落が怖いけど、QQQの成長は逃したくない…」
    → 少額からQQQに投資できる投資信託や、リスクを抑えたポートフォリオの組み方を解説。

3. 少額から投資を始めたい人

  • 「まとまったお金がないけど、今から投資を始めるべき?」
  • 「ETFを買うには資金が足りないけど、他に方法はある?」
    → ETFを買わなくても、投資信託なら100円からQQQの成長を享受できることを紹介。
この記事の結論
  • QQQはハイテク中心で成長性が高いが、1株の価格が高くリスクも大きい
  • VOOはS&P500連動で、安定性があり幅広い分散が効いている
  • QQQに投資したい、資金が少ないなら投資信託がおすすめ
  • 初心者はオルカンやS&P500の投資信託で少額投資を始めるのが無難。

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目次

✅ QQQ vs VOOのどちらを選ぶべきか?

まずはQQQとVOOの違いを理解しよう

QQQは、ナスダック100指数に連動するETFで、テクノロジー企業への投資が中心です。
AppleやMicrosoft、Amazon、Googleといった巨大IT企業の比率が高く、成長性のある銘柄に集中投資できるのが特徴。その分、値動きが大きくボラティリティが高いため、市場の変動による影響を受けやすい傾向があります。

一方のVOOは、S&P 500指数に連動するETFで、米国の大型株500社に広く分散投資できます。ハイテク企業も含まれますが、金融やヘルスケア、消費財など幅広い業種が組み込まれているため、より安定したリターンが期待できます。また、経費率が低く、長期投資に適した選択肢といえるでしょう。

項目QQQ (Invesco QQQ Trust)VOO (Vanguard S&P 500 ETF)
ベンチマーク ナスダック100指数S&P 500指数
構成銘柄数約100銘柄約500銘柄
主な特徴テクノロジー企業中心(GAFAM比率高い)幅広い業種への分散投資
運用会社InvescoVanguard
経費率0.20%0.03%
主な投資対象ハイテク・グロース株米国大型株全般
分散効果業種偏りがある(特にIT関連)幅広い業種・銘柄で高い分散効果
リターン傾向高成長ポテンシャル(ボラティリティ高め)安定した長期リターン
代表的な銘柄Apple, Microsoft, Amazon, GoogleなどApple, Microsoft, Amazon, Johnson & Johnsonなど
市場NASDAQNYSE ARCA
finviz dynamic chart for QQQfinviz.comより
finviz dynamic chart for VOOfinviz.comより

テクノロジー企業の成長に賭けたいならQQQ、米国経済全体の成長を広く取り込みたいならVOO。 どちらを選ぶかは、自分の投資方針やリスク許容度次第です。

順位QQQ (NASDAQ100連動)比率VOO (S&P500連動)比率
1Apple Inc.9.01%Apple Inc.6.80%
2Microsoft Corp.7.79%Microsoft Corp.6.20%
3NVIDIA Corp.7.42%Alphabet Inc. (GOOGL)4.10%
4Amazon.com Inc.6.31%Amazon.com Inc.3.60%
5Broadcom Inc.4.32%Tesla Inc.2.10%
6Meta Platforms Inc.3.79%Meta Platforms Inc.2.00%
7Tesla Inc.3.71%NVIDIA Corp.1.80%
8Alphabet Inc. (GOOG, Class C)3.01%Berkshire Hathaway Inc.1.40%
9Alphabet Inc. (GOOGL, Class A)2.87%UnitedHealth Group Inc.1.20%
10Costco Wholesale Corp.2.70%JPMorgan Chase & Co.1.20%
2025年2月時点でのQQQとVOOの上位10銘柄とその比率を比較した表

過去のパフォーマンス比較

期間QQQ (Invesco QQQ Trust)VOO (Vanguard S&P 500 ETF)
5年間の年率リターン約12.53%約9.77%
10年間の年率リターン約17.06%約12.21%
2014-2020年の年率約23.57%約13.76%
直近3年間の年率約26.99%約14.04%
過去のパフォーマンス比較 (2025.2)

主な特徴
VOO 上位10銘柄の合計比率は約30%、より幅広い業種に分散されている
QQQ 上位10銘柄の合計比率が約52%、テクノロジー企業への集中度が高い

✅ QQQは高すぎる? リスクを抑えるなら投資信託もアリ

これまでの記事を読むとQQQに投資したいと思う人もいるかもしれない。
ただし1株5000ドル以上の価格(日本円では7万6000円以上)は初心者にとってハードルが高い。
加えてハイテク銘柄は相場の変動が大きく、急落するリスクが高い…。

そこで少額からQQQに投資する方法として「投資信託」を活用してみてはいかがでしょうか。
例えば、日本国内では以下のような投資信託があり、100円から積み立てが可能。

投資信託名信託報酬
(年率) 
特徴
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス0.495%NASDAQ100指数に連動し、円ベースでの運用を行う。
楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンド0.198%楽天投信投資顧問が運用し、NASDAQ100指数に連動する低コストファンド。
eMAXIS NASDAQ100インデックス0.2035%三菱UFJ国際投信が運用し、NASDAQ100指数に連動する人気ファンド
ニッセイNASDAQ100インデックスファンド0.2035%ニッセイアセットマネジメントが運用
QQQに連動する投資信託

QQQの成長性を享受しつつ、少額から投資できるため、リスクを抑えながら資産を増やす手段として有効だ。

✅ VOOやインデックス投資信託とQQQを両方持つメリットは少ないかも?

両ETFともアメリカ市場を対象としており、特にGAFAM(Google, Apple, Facebook, Amazon, Microsoft)などの主要企業が含まれるため、保有銘柄が重複しています。
というか、VOOや他のインデックス投資信託は広範な分散投資を提供しますが、その中でQQQの構成銘柄も多く含まれている。
両方を保有することで分散効果が限定的になる可能性がある。

ディープシークによる市場急落の際、QQQは1日で約3%の損失を被ったが、これは株式市場全体の約2倍にあたる。
結局のところ、重複する上にリスクだけが高い。
そのリスクをどのくらい受け止める許容量があるか。
サラリーマン投資家はしっかりと考えてみよう。

おすすめの投資スタートプラン

それでもQQQに投資したい人は、この順番で投資することをおすすめしたい。
いずれにしても第一段階は、つみたて投資。
この段階を踏まずに、QQQへ投資することはおすすめしない。

  1. eMAXISSlim米国株式(S&P500)またはeMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)の投資信託を積み立て(まずは安定性重視)
  2. 少額でQQQ連動の投資信託(eMAXIS NASDAQ100インデックスなど)を追加(QQQの値動きに慣れる)
  3. 余裕が出てきたらQQQのETF購入を検討(資金が増えたら個別ETFもアリ)

このように段階的に投資を進めることで、大きなリスクを取らずにQQQへ投資していこう。

✅ まとめ

まとめ
  • QQQ: テクノロジー企業中心のETFで、成長性が高い分、リスクも大きいです。
  • VOO: アメリカ主要500社に分散投資するETFで、安定性重視型です。
  • ハイリターンを狙うならQQQ、安定運用ならVOOがおすすめです。
  • 初心者はVOOから始めるのが安心です。
  • どちらが良いかは投資目標とリスク許容度で決めましょう。

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