地方銀行が新NISAの争奪戦が始まっていることがYahoo!ニュースに掲載されました。
ただし地方銀行で新NISAや投資を考えている人いるかもしれませんが、私はネット証券をおすすめします。
なぜなら地方銀行の人気のある投資信託を見ることで、地方銀行の手数料の高さは投資家目線ではなく、販売者目線で考えているからです。
今回は地方銀行の人気のある投資信託を調査し、地方銀行とネット証券の選び方について情報を提供します。
✅地方銀行の投資信託ランキング(K銀行)・積み立てNISAの取り扱い銘柄
地方銀行(K銀行)のウエイブサイトの投資信託ランキング、積み立てNISAの取り扱い銘柄を掲載しています。
(信託報酬・購入手数料・信託報酬の内訳は、ファンドより引用)
✅地方銀行の投資信託ランキング
順位 | ファンド名 | 基準価額(円) | 累積リターン1年(%) | 信託報酬 (税込)/年率 | 購入手数料 (売却) | 信託報酬 内訳:販売会社(運用管理費用/年率) |
1位 | 米国株式配当貴族(年4回決算型) | 1,418 | 17.43% | 0.5500% | 2.2%(0.1%) | 0.22% |
2位 | イーストスプリング・インド消費関連ファンド | 857 | 20.57% | 1.9497% | 3.3%(0.3%) | 0.77% |
3位 | 東京海上・世界モノポリー戦略株式ファンド(毎月決算型) | 483 | 1.33% | 1.80% | 3.30% | 0.70% |
4位 | One円建て債券ファンドⅢ2023-07 「愛称:円結びⅢ2023-07」 | ? | ? | 0.539%-0.803% | 1.65%(0.3%) | 0.23-0.35% |
5位 | ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型) | 10,274 | 3.70% | 1.87% | 3.85% | 0.70% |
6位 | インデックスファンドS&P500(アメリカ株式) | 125 | ? | 0.48% | 3.30% | 0.21% |
7位 | 新光US-REITオープン 愛称「ゼウス」 | 4,484 | -2.62% | 1.68% | 3.30% | 0.6-0.80% |
8位 | ○○地方インデックスファンド | 237 | 12.63% | 0.99% | 2.2%(0.3%) | 0.48% |
9位 | netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし) | 8,012 | 30.43% | 2.09% | 3.3%(0.3%) | 0.88-1.1% |
10位 | ストックインデックスファンド225 | 947 | 27.90% | 0.52% | 2.20% | 0.20% |
✅地方銀行の投資信託ランキングの特徴
・購入費用が2%⁻3%であり、信託報酬は0.48%-2%。
【例】初年度では100万円購入した場合、購入費用2万円から3万円は銀行に支払っており、そのうちの0.48%-2%は毎年のコストが発生している。
・ファンドや銀行へ手数料を支払うことで、利益が発生している。
この販売会社の手数料はSBI証券のランキング上位ファンドより高く、年間リターンは低い。
・信託報酬内の銀行(販売会社)の手数料は、ネット証券の信託報酬を圧倒的に凌駕している。
→消費者マインドではなく銀行側の販売戦略がみえてくる
✅地方銀行3社と積み立てNISAのファンド数を比較
金融庁がつみたてNISA対象商品届出一覧:合計240本(インデックス202,アクティブ30,ETF8)です。
(2023/7/7、金融庁)
SBI証券では199本を扱っています。
複数の地方銀行をウエイブサイトに掲載しているつみたてNISAについて情報を整理しました。
すべての地方銀行を調べたわけでありませんが、投資家が選ぶファンド数が少ないことは、明白です。
つみたてNISAの中で選択肢できないのは、長期投資をおこなう投資家にとって非常に不利なことがわかりますね。
販売元 | ファンド数 |
K銀行 | 10 |
F銀行 | 26 |
T銀行 | 9 |
SBI証券 | 199 |
✅地方銀行の投資信託 まとめ
地方銀行の投資信託ランキングや手数料をまとました。
結果、投資家にとって不利な条件が多くみつけました。特徴は以下のとおりです。
1⃣買付手数料が2%-3%。信託報酬料が0.2%-1%
2⃣手数料無料のファンドが1つもランキングしていない(行員の営業努力を褒めるべき?)
3⃣ネット証券のランキングと乖離している(カモにされている/客層がネットに疎い高齢者?)
地方銀行の戦略
地方銀行で積み立てNISAを開設した後に、行員は「積み立てNISAで守りながら、特定口座を利用してアクティブな投資にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?」と説明があると思います。
このような不利な投資を勧めてくるのは、銀行は手数料ビジネスである以上は仕方がないかもしれません。
一方で投資家にとっては余計な手数料を払わないことは非常に大切です。
山崎元さんが年間手数料が0.5%以下の投資を選ぶことを推奨しています。
この鉄則は商品選びの参考になり、0.5%以下の手数料を基本に投資を行っています。
ただし最近では0.5%でも高い場合もあります。
手数料はしっかりと考えていきましょう。
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