SBI証券でSPYDとVYM投資:投資信託とETF、どちらが適しているか解説

SBI証券から高配当ETFのSPYDとVYMの投資信託が来年度から運用を開始します。

SPYDとVYMに投資しているユーザーからすると、ETFに投資するべきか、投資信託に投資するべきか悩むことが多いはずです。

今回の記事を読むことで新設されるSPYD/VYMの投資信託とETFのどちらで投資するべきか、考えるヒントになります。

この記事は以下のようなひとにおすすめ!

✅SPYDとVYMに投資を考えている

✅投資信託に興味がある

✅SBI証券で新NISAを開設している

📕 この記事の結論 📕
✅2024年1月30日よりSPYD,VYMの投資信託がSBI証券より運用開始
✅信託報酬はETFの2倍。隠れコストは不明。
✅現状では判断が難しいがETF購入のほうがお得。今後のポイント発表にも注目。

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目次

✅SPYDとVYMの新設ファンド紹介

  1. SBI・SPDR・S&P500高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)
    • 愛称: 雪だるま(S&P500高配当株式-分配重視型)
    • 投資対象: SPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF(SPYD)
    • 目標: S&P500高配当指数に連動する投資成果を目指す
  2. SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)
    • 愛称: SBI・V・米国高配当株式(分配重視型)
    • 投資対象: バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
    • 目標: FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスに連動する投資成果を目指す

募集期間および取扱い情報

  • 募集期間: 2024年1月15日(月)から
  • 設定・運用開始日: 2024年1月30日(火)午前8時30分
  • 取扱い口座: 一般口座および新NISA口座
  • 新NISA: 新NISAの成長投資枠に届出予定。新NISA口座でのお買付が可能。

注意事項

  • 年4回決算型での分配を目指しますが、毎決算時の分配金の支払いを保証するものではない。
  • 新NISAによる非課税保有には条件があり、取扱い、日程および内容は予告なしに変更される場合がある。
ファンド名愛称投資対象目標
SBI・SPDR・S&P500高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)雪だるまSPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF(SPYD)S&P500高配当指数に連動
SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)SBI・V・米国高配当株式バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスに連動
SPYDとVYM投資信託
ファンド名SBI SPDR S&P500 高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)
愛称雪だるま
(S&P500高配当株式分配重視型)
SBI・V・米国高配当株式
(分配重視型)
設定日2024年1月30日予定2024年1月30日予定
対象資産への投資  株式株式
投資対象地域北米北米
実質的な負担
(年率・税込)
0.1338%程度0.1238%程度
対象インデックスS&P500高配当指数※2(配当込み、円換算ベース)FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス3(円換算ベース)
主要投資対象
(信託報酬控除前)
SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF (SPYD)バンガード・米国高配当株式ETF (VYM)
配当利回り(信託報酬控除前)年率4.76%(2023/12/20現在)年率3.29%(2023/11/30現在)
決算日(休業日の場合は翌営業日)年4回
2月、5月、8月、11月
各20日
年4回
2月、5月、8月、11月
各20日
SPYDとVYM投資信託
投資信託投資信託:信託報酬ETF:経費率
SPYD0.1338%程度0.07%
VYM0.1238%程度0.06%
2023年SPYとVYMの比較

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✅参考資料

✅2024年4Q SPYD

✅SPYDの株価

finviz dynamic chart for SPYDfinviz.comより

✅SPYDの基本情報

パラメータ
始値39.08
安値 – 高値 レンジ(日)38.72 – 39.33
出来高1,343,661
前日終値39.88
52週レンジ32.88 – 43.33
1年トータルリターン2.97%
年初来リターン3.14%
基準価額 (NAV) (12/15/2023)38.8963
資産総額 (十億 USD) (12/15/2023)6.809
設定日10/22/2015
乖離率(プレミアム / ディスカウント)-0.04%
乖離率52週平均値0.00%
ファンドマネージャMichael Feehily “Mike” / Karl Schneider
直近配当額 (12/15/2023)0.533953
直近配当利回り(税込)5.49%
経費率0.07%
3ヶ月トータルリターン7.63%
3年トータルリターン10.48%
5年トータルリターン6.50%
SPYDの基本情報、2023/12/17

✅SPYDの配当額($,2015-2023)

西暦Q1Q2Q3Q4合計増配率
2015   $0.33$0.33 
2016$0.28$0.33$0.33$0.59$1.51357.6%
2017$0.32$0.34$0.36$0.71$1.7415.2%
2018$0.35$0.38$0.45$0.44$1.62-6.9%
2019$0.34$0.46$0.45$0.50$1.758.0%
2020$0.40$0.37$0.26$0.61$1.63-6.9%
2021$0.64$0.40$0.39$0.13$1.55-4.9%
2022$0.650.40499$0.418$0.507$1.9827.8%
2023$0.38740.4653860.440871$0.534$1.828-7.7%
SPYDの配当額($,2015-2023)

✅SPYDの配当額($,2015-2023)

SPYDの配当額($,2015-2023)

✅2024年4Q VYM

✅VYMの株価

finviz dynamic chart for VYMfinviz.comより

✅VYMの基本情報

パラメータ
始値111.37
安値 – 高値 レンジ(日)111.02 – 111.76
出来高1,410,883
前日終値111.84
52週レンジ98.40 – 112.36
1年トータルリターン5.39%
年初来リターン6.25%
基準価額 (NAV) (12/15/2023)111.37
資産総額 (十億 USD) (12/15/2023)50.773
設定日11/16/2006
乖離率(プレミアム / ディスカウント)-0.06%
乖離率52週平均値0.00%
ファンドマネージャGerard C O’Reilly / William Coleman
直近配当額 (12/18/2023)1.0995
直近配当利回り(税込)3.95%
経費率0.06%
3ヶ月トータルリターン4.03%
3年トータルリターン9.96%
5年トータルリターン9.90%
VYM,2006⁻2023、SPYDの基本情報、2023/12/17

✅VYMの配当額($,2006-2023)

西暦Q1Q2Q3Q4合計増配率
2006   $0.18$0.18 
2007$0.27$0.30$0.35$0.45$1.36655.6%
2008$0.37$0.37$0.37$0.33$1.445.9%
2009$0.31$0.28$0.26$0.32$1.17-18.8%
2010$0.23$0.27$0.28$0.31$1.09-6.8%
2011$0.31$0.34$0.31$0.38$1.3322.0%
2012$0.33$0.37$0.40$0.49$1.5919.5%
2013$0.36$0.42$0.44$0.53$1.7510.1%
2014$0.40$0.48$0.47$0.56$1.919.1%
2015$0.46$0.56$0.53$0.60$2.1512.6%
2016$0.48$0.58$0.48$0.67$2.212.8%
2017$0.56$0.60$0.60$0.64$2.408.6%
2018$0.61$0.63$0.67$0.74$2.6510.4%
2019$0.65$0.62$0.79$0.78$2.847.2%
2020$0.55$0.84$0.71$0.81$2.912.5%
2021$0.66$0.75$0.75$0.94$3.106.5%
2022$0.66$0.8479$0.7672$0.97$3.254.9%
2023$0.7172$0.87670$0.7846$1.0995$3.4787.0%
VYM,2006⁻2023

✅VYMの配当額($,2006-2023)

VYM,2006⁻2023

✅SPYDとVYMの投資信託とETFのメリット・デメリット

特徴投資信託ETF(VYM)
買付額の指定可ドル建て
配当金受け取り通貨ドル
二重課税自動調整
経費率2倍低い
NYSE上場なしあり
世界の投資家へのアクセス限定的幅広い
円転のタイミング調整
SPYDとVYMの投資信託とETFのメリット・デメリット

最近の投資信託は非常に信託報酬を低く設定されていますが、それでもETFの2倍。

新NISAを使用すると投資信託やETFを利用しても買付手数料は無料です。

ETFのほうが為替取引を自分で行う必要があるので、ややハードルは上がります。

一方で投資信託においては、経費率では不利ですが投信マイレージのポイントや日本円で取り扱いができる点では非常に優れています。

結局は、どちらにもメリットやデメリットがあります。

為替取引や二重課税問題などが面倒と考えた場合、投資信託を選ぶことも視野に入れてもよいでしょう。

✅楽天版VYM

ファンド名楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド    
SBI・V・米国高配当株式インデックス・
ファンド(年4回決算型)
愛称楽天・VYMSBI・V・米国高配当株式(分配重視型)
設定日2018年1月10日2024年1月30日予定
対象資産への投資   株式株式
投資対象地域北米北米
実質的な負担
(年率・税込)
00.192%0.1238%程度
対象インデックスFTSEハイディビデンド・イールド・インデックス3(円換算ベース)FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス3(円換算ベース)
主要投資対象
(信託報酬控除前)
バンガード・米国高配当株式ETF (VYM)バンガード・米国高配当株式ETF (VYM)
配当利回り
(信託報酬控除前)    
年率3.29%(2023/11/30現在)
決算日
(休業日の場合は翌営業日)
7/15年4回
2月、5月、8月、11月
各20日

楽天証券ではSBI証券より大幅に先行してVYMの投資信託を開始しています。
ただし、こちらは非常に人気がなく、買付ランキング88位、148億円(2024.1.4)となっています。

推察される要因として、VYMに投資する目的が配当金であることに対して、こちらは配当金は支払われず追加投資される投資信託ということでしょう。

追加投資されるためNISAつみたて投資枠には該当しますが、そうなってくるとS&P500や全世界に投資する人が多くなるわけで、わざわざVYMに投資する必要はありません。

今回、SBI証券から新しいファンドが追加される以上、このファンドから資金が流れる可能性があります。
このあたりを楽天証券がどう判断して動くのかは、注目していきましょう。

✅ まとめ

✅まとめ
  • SBIアセットマネジメント株式会社は、2024年1月15日にSBI・SPDR・S&P500高配当株式インデックス・ファンド(愛称: 雪だるま)とSBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(愛称: SBI・V・米国高配当株式)の2ファンドの募集を開始。
  • 両ファンドは年4回決算型で、SPYDとVYMを投資対象とし、それぞれS&P500高配当指数とFTSEハイディビデンド・イールド・インデックスに連動する投資成果を目指す。
  • 募集期間は2024年1月15日からで、設定・運用開始日は2024年1月30日(火)午前8時30分。
  • 取扱い口座は一般口座および新NISA口座で、新NISAの成長投資枠に届出予定。新NISA口座でのお買付が可能。
  • 注意事項として、年4回決算型での分配を目指すが、毎決算時の分配金の支払いは保証されない。また、新NISAによる非課税保有には条件があり、取扱いや日程、内容は予告なしに変更される可能性がある。
  • 投資信託の信託報酬はSPYDが0.1338%程度、VYMが0.1238%程度。ETFの経費率はSPYDが0.07%、VYMが0.06%。
  • サラリーマン投資家には、現状の投資信託としてはETFに投資する方がお得である可能性がある。
  • メリットは2重課税や為替取引などをスキップできる。円取引しかしないユーザーは投資信託で投資がおすすめ。

私は現段階ではETFでの投資を選択しています。

それは、まだ十分な情報が得られていない中での投資はリスクが高いためです。

投資信託は一見透明性が高いように思えますが、2024年4月からは総経費率が義務化され、初めて明らかになる可能性があります。
したがって、1月に運用を開始した場合、実際には高い信託報酬がかかっている可能性も考えられます。

この状況では、新NISAに資金を預けると永年という縛りがあるため、将来的に売却して他のファンドに切り替える際には時間とコストが損失となる可能性も考えられます。

考え過ぎかもしれませんが、現時点では確実なETFを選ぶ方が良いと思います。

ただし、今後も高配当ETFのように、投資信託が一般的になっていくことも考慮すべきです。

オルカンやS&P500のように、SPYDやVYMも将来は投資信託で取引を行う人のほうが多くなるでしょう。

どちらを選ぶかについては、ゆっくり考えていきましょう。

ふるさと納税💸

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