楽天証券 vs SBI証券:新ファンド投入で繰り広げられる対決と比較検証

楽天証券は、2023年12月22日から新ファンドが追加されました。

このファンドも含めた投信残高プログラムは、これで4つになりました。

今回は、この楽天証券の投信残高プログラムとSBI証券の投信マイレージをオルカン・S&P500・先進国株式・日経225で比較しました。

この記事は以下のようなひとにおすすめ!

楽天証券の投信残高プログラムに興味がある

楽天証券の投信残高プログラムとSBI証券の投信マイレージを比較したい

どちらがお得か知りたい。

📕 この記事の結論 📕
✅ポイント還元では楽天証券のほうが有利
✅ただし2024年の投資先を決めているなら、いまのままでオッケー
✅投資は純資産や信託報酬に着目するべき

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目次

✅楽天証券の投信残高ポイントプログラム

楽天証券の独自のポイント還元プログラム
各月の対象ファンドの平均保有金額に対し、以下の還元率(年率)にて翌々月末にポイントを進呈する。

対象ファンドポイント還元率(年率)
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド0.017%
楽天・S&P500インデックス・ファンド0.028%
楽天・先進国株式(除く日本)インデックス・ファンド0.033%
楽天・日経225インデックス・ファンド0.053%
  • 上記の年率の還元率のうち該当月分のポイントを毎月進呈いたします。付与ポイントに端数が出た場合は切り捨てで計算いたします。
  • 初回は、2023年10月27日から11月30日までの期間で計算し、2024年1月末頃にポイントを進呈いたします。
プログラム内容                          対象の投資信託を保有していただくと、残高に応じてポイントを進呈
対象口座特定口座、一般口座、一般NISA、つみたてNISA、未成年口座、IFA口座(2024年より新NISA口座も対象)法人口座、ジュニアNISA口座は対象外。
対象ファンド楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
楽天・S&P500インデックス・ファンド
楽天・先進国株式(除く日本)インデックス・ファンド
楽天・日経225インデックス・ファンド
ポイント還元率楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド:年率0.017%
(2023年11月30日までは年率0.0175%)
楽天・S&P500インデックス・ファンド:年率0.028%
(2023年11月30日までは年率0.0341%)
 楽天・先進国株式(除く日本)インデックス・ファンド:年率0.033%
 楽天・日経225インデックス・ファンド:年率0.053%
進呈ポイントの
計算方法
「(月間平均保有金額×ポイント還元率)÷365日×月間日数」(小数点以下切り捨て)の各ファンド合計初回は、2023年10月27日から11月30日までの期間で計算。
ポイント進呈時期毎月の月間平均保有金額に対して翌々月末にポイントを進呈。初回は、2023年10月27日から11月30日までの期間で計算し、2024年1月末にポイントを進呈。
ご注意事項法人のお客様ならびにジュニアNISA口座のお客様は、本プログラムの対象外

✅楽天証券ポイント還元プログラム VS SBI証券の投資マイレージ

✅ 楽天証券の信託報酬、ポイント還元、実質コストのまとめ

対象ファンド①信託報酬率
(年率・税込み)
②ポイント還元率
(年率)
実質コスト
(=①-②)
楽天・オールカントリー株式
インデックス・ファンド
0.0561%0.017%0.0391%
楽天・S&P500
インデックス・ファンド
0.077%0.028%0.049%
 楽天・先進国株式(除く日本)
インデックス・ファンド
0.088%0.033%0.055
楽天・日経225
インデックス・ファンド
0.132%0.053%0.079%
楽天証券のポイントプログラムの対象および実質コスト

✅オールカントリー・インデックスファンドの比較

楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドeMAXIS Slim
全世界株式
(オール・カントリー)
Tracers MSCI
オール・カントリー
はじめてのNISA・
全世界株式インデックス
(オール・カントリー)
運用会社楽天投信投資顧問三菱UFJアセット
マネジメント
日興アセット
マネジメント
野村アセットマネジメント
①信託報酬
(税込み)  
0.0561%0.05775%
②ポイント還元*¹0.017%0.0175%
実質コスト
(=①-②)
0.0391%0.04025%
オールカントリー株式インデックス・ファンドのみ楽天証券、それ以外はSBI証券の投資マイレージで計算。楽天証券 投信残高ポイントプログラム、SBI証券は投資マイレージで計算、2023/12/12

楽天・オールカントリーは、投信残高ポイントを考慮すると実質コストが0.0391%になります。
実質コストは楽天証券のほうが有利と言えます。

✅S&P500・インデックスファンドの信託報酬率比較

楽天・S&P500
インデックス・ファンド
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)たわらノーロードS&P500はじめてのNISA・米国株式
インデックス(S&P500)
運用会社楽天投信
投資顧問
三菱UFJアセット
マネジメント
アセットマネジメントOne野村アセットマネジメント
①信託報酬
(税込み)
0.077%0.09372%
②ポイント
還元*¹  
0.028%0.0326%0.0346%0.0336%
実質コスト
(=①-②)  
0.049%0.06112%0.05912%0.06112%
楽天・S&P500インデックス・ファンドのみ計算。それ以外はSBI証券の投資マイレージで計算。楽天証券 投信残高ポイントプログラム、SBI証券は投資マイレージで計算、2023/12/12

✅先進国株式・インデックスファンドの信託報酬率比較

楽天・先進国株式
(除く日本)インデックス・ファンド
eMAXIS Slim
先進国株式
インデックス     
ニッセイ外国株式インデックスファンドたわらノーロード先進国株式
運用会社楽天投信投資顧問三菱UFJアセット
マネジメント
ニッセイアセット
マネジメント
アセットマネジメントOne
①信託報酬
(税込み)
0.088%0.09889%0.09889%0.09889%
②ポイント
還元*¹
0.033%0.0349%0.0351%0.05%
実質コスト
(=①-②)   
0.55%0.06399%0.06379%0.04889%
楽天・先進国株式(除く日本)インデックス・ファンドのみ楽天証券、それ以外はSBI証券の投資マイレージで計算。楽天証券 投信残高ポイントプログラム、SBI証券は投資マイレージで計算、2023/12/12

楽天・先進国株式は、投信残高ポイントを考慮すると実質コストが0.055%でしたが、たわらノーロード先進国株式のほうが実質コストは優れています。

✅日経225・インデックスファンドの信託報酬率比較

楽天・日経225
インデックス・ファンド
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)ニッセイ日経平均インデックスファンドたわらノーロード 日経225
運用会社楽天投信投資顧問三菱UFJアセット
マネジメント
ニッセイアセット
マネジメント
アセットマネジメントOne
①信託報酬
(税込み)
0.132%0.143%
②ポイント還元*¹0.053%0.05%
実質コスト
(=①-②)  
0.079%0.093%
楽天・日経225インデックス・ファンドのみ楽天証券、それ以外はSBI証券の投資マイレージで計算。楽天証券 投信残高ポイントプログラム、SBI証券は投資マイレージで計算、2023/12/12

→楽天・日経225は、投信残高ポイントを考慮すると実質コストが0.079%

✅ まとめ

✅まとめ

楽天証券の投資信託残高ポイントプログラムが4つに増えたことで、投資家の中で楽天証券での投資を検討する人が増える可能性があります。
ただし、多くの投資家は既に2024年の証券会社を選定していることが一般的であり、このタイミングでの発表が顧客の獲得に与える影響は限定的かもしれません。
また、両者の差は年率で換算しても微々たるものであることも考慮すべきでしょう。

今後の視点として、隠れたコスト問題、純資産額、償還のリスクなどが挙げられますが、現時点では判断ができません。
もう少し様子をみてもよいかもしれませんね。
著者は、ポイント還元だけでなく、信託報酬の変動が注目しています。
信託報酬が低下すると、投資額が増加し、結果として投資信託の純資産も増加する可能性があります。
これにより、投資家にとって利益が向上するかもしれません。

このような視点を持つことで、ポイントプログラムや投信マイレージばかりに目を奪われるのではなく、投資信託の純資産と信託報酬にも着目し、トータルでの利益を追求することが重要でしょう。

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信託報酬率比較:楽天・先進国株式 vs. 他社同様ファンド

楽天の新ファンドは、他社の同様ファンドと比較しても優れた信託報酬率を誇ります。たとえば、楽天・先進国株式の信託報酬率は0.088%で、他社同様ファンドの中で最も低い実質コスト(投信残高ポイントを考慮)が0.055%となります。

キャッシュバックキャンペーンも実施中!

新規ファンドの設定を記念して、楽天ではキャッシュバックキャンペーンを開催中。キャンペーンにエントリーし、対象ファンドを5,000円以上購入した方には、現金300万円が山分けされます。このキャンペーンは楽天投信投資顧問主催で、投信残高ポイントプログラムも同時に展開されています。

投信残高ポイントプログラム:ファンド保有者にポイント還元

楽天は、対象ファンドのファンド保有者に対してポイント還元プログラムも実施。各月の対象ファンドの平均保有金額に対し、還元率に応じたポイントが翌々月末に進呈されます。例えば、楽天・オールカントリー株式ファンドの還元率は0.017%で、2023年11月30日までは0.0175%となっています。

まとめ:楽天が提供するプラスシリーズは、低コストで高いリターンを実現

楽天の新ファンドは、他社同様ファンドと比較しても優れた信託報酬率を誇り、投資家にとって魅力的な選択肢となります。また、開催中のキャッシュバックキャンペーンや投信残高ポイントプログラムも、利用者にとって魅力的な特典となっています。楽天のプラスシリーズは、低コストで高いリターンを実現するため、今後も注目が集まることでしょう。

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