近年、投資家にとって安定的な収入と資産成長の両立はますます重要になっています。
高配当投資のETFは、配当金によって収益を得る投資方法であり、その魅力的な選択肢の一つとして注目されています。
しかし、高配当ETFには、どの銘柄を選ぶか、いつ売却するかといった重要な決断が必要です。
一方でオルカンは成長性こそ高く失敗の少ない投資方法でありながら、出口戦略で迷う場合が多い戦略です。
今回は、代表的な高配当ETFであるVYMとオルカンは、投資対象や配当利回り、成長性、リスクを比較してまとめました。
✅インデックス投資信託へ投資している
✅高配当ETFや投資信託への投資を考えている
✅投資初心者
📕 この記事の結論 📕
✅高配当ETF(VYM)は安定的な配当収入、オルカン(eMAXIS Slim全世界株式)は資産成長を目指す。
✅サラリーマンはVYMの配当で生活補填、将来の成長はオルカンに投資。
✅「いま」と「未来」への資産運用バランスを取る戦略で考えて投資しよう
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✅高配当株投資の魅力とリスク
高配当株の魅力は、一般的な株価指数よりも高い利回りを期待できることです。
しかし、以下の3つのリスクも考慮する必要があります。
- 株価下落リスク: 高配当株は業績悪化などの理由で株価が下落する
- 減配リスク: 企業は業績状況に応じて、配当金の減額や停止を行う
- 成長性の低さ: 高配当株は、配当金支払いに重点を置いているため、成長性の低い銘柄が多い
サラリーマン投資においてリスクを最小限するために高配当ETFが
おすすめだよ
✅最強の米国高配当ETFのVYM
高配当ETFのVYMについてまとめています。
VYMは多くの投資家を魅了する高配当ETFであり、インカムゲインとキャピタルゲインを両方を狙えるETFです。
高配当ETFのSPYDのほうが配当利回りは高く魅力に感じるひとがいるかもしれませんが、減配や株価の下落を考えるとVYMのほうがおすすめです。
✅VYMの概要
✅銘柄名:バンガード・米国高配当株式ETF
✅銘柄構成数:443
✅運用会社:バンガード社
✅設定日:2006年11月
✅経費率:年率0.06%
✅ベンチマーク:FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス
✅配当利回り:2.21%%(2024/4/5)
✅ VYMの配当額、配当の歴史
西暦 | Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | 合計 | 増配率 |
---|---|---|---|---|---|---|
2006 | $0.18 | $0.18 | - | |||
2007 | $0.27 | $0.30 | $0.35 | $0.45 | $1.36 | 655.6% |
2008 | $0.37 | $0.37 | $0.37 | $0.33 | $1.44 | 5.9% |
2009 | $0.31 | $0.28 | $0.26 | $0.32 | $1.17 | -18.8% |
2010 | $0.23 | $0.27 | $0.28 | $0.31 | $1.09 | -6.8% |
2011 | $0.31 | $0.34 | $0.31 | $0.38 | $1.33 | 22.0% |
2012 | $0.33 | $0.37 | $0.40 | $0.49 | $1.59 | 19.5% |
2013 | $0.36 | $0.42 | $0.44 | $0.53 | $1.75 | 10.1% |
2014 | $0.40 | $0.48 | $0.47 | $0.56 | $1.91 | 9.1% |
2015 | $0.46 | $0.56 | $0.53 | $0.60 | $2.15 | 12.6% |
2016 | $0.48 | $0.58 | $0.48 | $0.67 | $2.21 | 2.8% |
2017 | $0.56 | $0.60 | $0.60 | $0.64 | $2.40 | 8.6% |
2018 | $0.61 | $0.63 | $0.67 | $0.74 | $2.65 | 10.4% |
2019 | $0.65 | $0.62 | $0.79 | $0.78 | $2.84 | 7.2% |
2020 | $0.55 | $0.84 | $0.71 | $0.81 | $2.91 | 2.5% |
2021 | $0.66 | $0.75 | $0.75 | $0.94 | $3.10 | 6.5% |
2022 | $0.66 | $0.8479 | $0.7672 | $0.97 | $3.25 | 4.9% |
2023 | $0.7172 | $0.87670 | $0.7846 | $1.0995 | $3.478 | 7.0% |
2024 | $0.6555 | $0.656 | – |
✅ VYMの暴落のリスク
✅株価暴落に対するリスク
✅リーマンショック下落率 58.61%(参考値:VTI 57.23%、2007年10月11日→2009年3月9日)
✅コロナショック 下落率 32.39%(参考値:VTI 33.91%、2020年2月12日→2020年3月23日)
✅ eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とは
インデックス投資信託の代表的な「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」を紹介します。
こちらは略してオルカンと呼ばれています。
投資経験者にとっては、この名前を聞くと「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」で1位に輝き、5年連続で人気ナンバー1ファンドに選ばれているので、この投資信託だけに投資をしている人も多いはずです。
つまり『オルカン=日本で最も支持されている投資信託』であり、日本の投資の王道と言っても過言ではありません。
連動指数 | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース) |
---|---|
購入時申込手数料 | 無料 |
信託報酬 | 0.05775%以内(年率・税込) |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信株式会社 |
設定日 | 2018年10月31日 |
決算日 | 毎年4月25日(休業日の場合は翌営業日) |
✅ eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の特徴
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の特徴を簡単に説明します。
全世界の株式市場2900銘柄に投資をしており、信託報酬料が安いのに、競合他社が安くなるのとさらに安くしてくれるファンド
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)をもう少し詳しく説明
✅ 全世界の大型株・中型株(約2,900銘柄)に投資をしている(=他に投資する必要がない)
✅ 手数料は極めて安い!!(業界で最安値 0.05775%以内 )
✅ 時価総額加重平均であり、常に効率的なポートフォリオで投資できる(何もしなくてもよい)
約5800以上ある投資信託。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が
日本一のファンドだよ!
✅VYMとオルカンを比較してみよう比較
項目 | VYM | オルカン |
---|---|---|
投資対象 | 米国高配当株 | 世界 |
配当利回り | 2.21% | なし |
成長性 | 比較的低い | 高い |
リスク | 比較的低い | 低い |
✅ 高配当ETF(VYM)出口戦略とインデックス投資信託(オルカン)出口戦略の違い
ここではVYMとオルカンの出口戦略についてまとめました。
- VYM:
- 目的: 安定的な配当収入を得ること。
- 投資期間: 長期。
- 出口戦略・売却タイミング: 基本的にはしない。配当利益は日常で使用する。
使わない場合は再投資。
- オルカン:
- 目的: 積極的な資産成長。
- 投資期間: 長期~中期。
- 売却タイミング: 4%ルールに基づいて売却する。
どちらの戦略も出口戦略は大きく違いますね。
オルカンやS&P500は大きな利益を得られる反面、売却のタイミングは難しいため、老後資金に向いていますがそれ以外で売却するタイミングは難しいかもしれません。
一方でVYMは売却せずに、配当利回りを受け取ることができます。
必要に応じて再投資という戦略をとることができます。
✅サラリーマン投資家は、いまと未来に投資するべき
著者はVYMとオルカンと両方に投資をしています。
大事なのは未来ではなく、いまと考える比率が高いひとは高配当ETFの比率を上げましょう。
そうすることで配当額が増えるために、日々の生活を補填することができます。
一方でいまではなく未来に投資がしたい場合は、オルカンやS&P500に投資を検討しましょう。
これは正解というより納得解をどこにするかではないでしょうか。
高配当ETFに投資を考えているひとは、いまの生活に直結します。
一方で、インデックス投資は、少し先の未来に投資していると考えるとわかりやすいかもしれません。
✅ まとめ
高配当株投資の魅力とリスク:
魅力:
- 一般的な株価指数よりも高い利回りが期待できる。
- サラリーマン投資家にとって、高配当ETFがリスクを最小限に抑える方法として有用。
リスク:
- 株価下落リスク:
- 業績悪化などの理由で株価が下落する可能性。
- 減配リスク:
- 企業は業績状況に応じて配当金を減額や停止することがある。
- 成長性の低さ:
- 高配当株は配当金支払いに重点を置いており、成長性の低い銘柄が多い。
最強の米国高配当ETFのVYM:
- 概要:
- 銘柄名: バンガード・米国高配当株式ETF (VYM)
- 銘柄構成数: 443銘柄
- 運用会社: バンガード社
- 設定日: 2006年11月
- 経費率: 年率0.06%
- ベンチマーク: FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス
- 配当利回り: 2.21%(2024/4/5)
- 配当額、配当の歴史:
- [表格参照]
- 暴落のリスク:
- リーマンショック下落率: 58.61%(参考値:VTI 57.23%)
- コロナショック下落率: 32.39%(参考値:VTI 33.91%)
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の特徴:
- 概要:
- 連動指数: MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)
- 運用会社: 三菱UFJ国際投信株式会社
- 設定日: 2018年10月31日
- 手数料: 業界最安値 0.05775%以内
- 投資対象: 全世界の株式市場2900銘柄
- 特徴:
- 手数料が極めて安い。
- 全世界の大型株・中型株に投資。
VYMとオルカン(eMAXIS Slim全世界株式)の比較:
項目 | VYM | オルカン |
---|---|---|
投資対象 | 米国高配当株 | 全世界株式 |
配当利回り | 2.21% | なし |
成長性 | 比較的低い | 高い |
リスク | 比較的低い | 低い |
出口戦略の比較(VYMとオルカン):
- VYM:
- 目的: 安定的な配当収入を得る。
- 投資期間: 長期。
- 出口戦略: 基本的には売却せず、配当利益は再投資または日常生活に使用。
- オルカン:
- 目的: 積極的な資産成長。
- 投資期間: 長期~中期。
- 出口戦略: 4%ルールに基づいて売却。
サラリーマン投資家の視点:
- 戦略:
- 高配当ETF(VYM): 安定的な配当収入を目指す。
- インデックス投資信託(オルカン): 積極的な資産成長を目指す。
- ポイント:
- 現在への投資: VYMを増やし、日々の生活を補填。
- 将来への投資: オルカンなどで資産成長を期待。
著者は両方に投資し、重要なのは「いま」と「未来」にどのように投資するか。高配当ETFで配当を増やし、生活に活用し、将来への投資は成長性の高いETFで行う戦略を提案しています。
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